料理研究家歴45年の石原洋子さんが、本当においしく作れる電子料理レシピの集大成ともいえる一冊を刊行した。『ほんとうにおいしいものだけ!石原洋子の電子レンジベストメニュー』(世界文化社)は、電子レンジを使いつつも、本格的な味を実現するレシピ集だ。
電子レンジ調理は①誰が作ってもおいしく作れる、②火の消し忘れの心配もなし、③油が少なくてOKと、便利で安心だ。本書では、石原流の使い方で本格的な味わいを実現したレシピを100種類も掲載している。
ここでは、えびのチリソース煮に野菜も加えてボリュームアップした「えびとトマトのチリソース煮」を紹介しよう。生のトマトの甘酸っぱさがさわやかな一品だ。電子レンジの加熱時間は、600Wを基準にしている。
<えびとトマトのチリソース煮>
材料2人分 えび(殻つき)......8尾(180g)
A
酒、片栗粉......各小さじ1
塩......少々
玉ねぎ(2㎝幅のくし形に切り、長さを半分に切る......1/2個(100g)
トマト(8等分に切る)......1/2個(80g)
黄パプリカ(縦6等分にし、長さを半分に切る)...1/2個(100g)
にんにく(薄切り)......1かけ
B
トマトケチャップ......大さじ3
酒......小さじ1
砂糖......小さじ2
しょうゆ......大さじ1/2
豆板醤......小さじ1/2
塩......一つまみ
ごま油......小さじ1
水溶き片栗粉 片栗粉大さじ1/2+水 大さじ1
作り方
1 えびは背ワタを除き、殻と尾をむき、水でさっと洗って水気をよくふく。耐熱ボウル(大)にえびを入れ、Aを加えてもみ込む。玉ねぎからにんにくまでを加え、混ぜたBも加え、全体にからめる。
2 ふんわりラップをして電子レンジに7分かける。
3 具材を寄せ、汁の部分に水溶き片栗粉を加え、全体を混ぜる。
ラップをして(電子レンジに)1分かける。
よく混ぜて器に盛る。
本書にはほかにも、石原さんが「電子レンジで作るのが一番おいしい」と太鼓判を押す蒸し鶏と、蒸し鶏を使って作るよだれ鶏をはじめ、ひよこ豆のキーマカレー、めかじきとトマトのチーズ蒸し、たらとあさりのアクアパッツァと、レストランのようなオシャレな一品まで電子レンジを活用してラクに作れるレシピが満載だ。
「材料を入れて"1回レンチン"が基本」、具材の多い煮込み料理は、「"取り出して混ぜる"で本格的な味ができる」。この2つのポイントが石原流の電子レンジの使い方だという。
本書の目次は以下の通り。
第1章 肉ベストメニュー 蒸し鶏/鶏の照り焼き/豚のしょうが焼き/牛肉とピーマンのオイスターソース炒め/ひよこ豆のキーマカレー 第2章 魚介ベストメニュー 鮭と白菜のみそ蒸し/さばのみそ煮/鮭の照り焼き/あじの酒蒸し 梅だれがけ/めかじきとトマトのチーズ蒸し 第3章 豆腐ベストメニュー 麻婆豆腐/豆腐の肉巻き/豆腐とひき肉の蒸しもの/いり豆腐 第4章 野菜ベストメニュー キャベツとあさりの酒蒸し/ツナ入りにんじんシリシリ/ジャーマンポテト/ブロッコリーと帆立のとろみ炒め/ピーマンの煮びたし/パプリカのきんぴら/なすのみそ炒め/かぼちゃとソーセージのサラダ/かぶの肉だんご蒸し 他
メインディッシュだけではなく、小松菜のガーリック炒め、ごぼうとベーコンのきんぴら、マッシュルームの洋風マリネなどの副菜も多数掲載されている。「楽しておいしい!」がかなう、おすすめの一冊。
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