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我が子が、朝起きられない。それは「起立性調節障害」かも?

新装版 うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある

 さまざまな悩みを抱えやすい思春期の我が子が「朝はどうしてもやる気が出ない」「授業中めまいがする」「学校に行きたいけれど行けない」と言ってきたら、あなたはなんと声をかけるだろうか。

 それは、ただの甘えではなく、思春期なら誰もがかかる可能性のある病かもしれない。『新装版 うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある』(CCCメディアハウス)が2月25日に発売された。親や学校の先生が知っておきたい思春期の子どもの「からだ」と「心」を整え、サポートする本だ。

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起立性調節障害ってどんな病気?

 朝、起きることができない子どもたちは、夜更かしをしていたり、怠けたりしているわけではなく、「起立性調節障害」を発症しているかもしれない。多くが思春期に発症するこの病気は、朝起きられないだけではなく、自律神経機能のアンバランスによって、めまい、立ちくらみ、頭痛、食欲不振、下痢、便秘、腹痛、冷え、生理痛、倦怠感など様々な症状が現れる。

 また、その程度も人によって異なるのだ。朝礼時にめまいがするものから、いくら揺らしても全く動かない重症まである。これらの症状は、1日の中でも変動するため、午前中は動けない程に具合が悪くとも、午後から夕方に回復し、夜にはうそのように元気になることもしばしば見受けられる。

 日内変動する点や、外見上の異常がない点から、「怠け病」「うそつき」「精神病」と誤解されてしまうことも多い。そのような言葉をぶつけられた本人は傷つき心を閉ざしてしまうこともあるので、親や先生がきちんと理解してサポートする必要がある。

日常生活の中でできる対処法も

 この病気には、身体的な問題が存在するけれど、そこだけを見るのでは不十分だと、著者の森下克也医師はいう。「生育環境、発達、性格、親子関係、友人関係など、心理・社会的な側面も同時に見ていかなければ本質は見えこない」との考えから、10年前に『「うちの子が朝、起きられない」にはワケがある』を上梓した。

 新装版となった本書には、20年以上にわたって日々の臨床の中で積み上げてきた治療、日常生活の中で取り組める具体的な対処法が盛り込まれている。

 思春期はどの子にも訪れる。お子さんのいる方は、目を通しておくと、子どもにとって過ごしやすい環境を考える一助になるのでは。

 目次は次の通り。少し長くなるが、本書の構成がわかるので、チェックしよう。

第1章 「朝、起きられない」という病気
 「何が起きているの?」戸惑う親たち
 学校へ行きたい、でも行けない
 起立性調節障害を起こす自律神経のアンバランス
 心を映す身体の症状(心身症)
 「長引く」ということがもたらす問題 など

第2章 もっと知りたい、起立性調節障害
 医師も難しい起立性調節障害との向き合い方
 ガイドラインをめぐる問題
 心と自律神経は、切り離すことができない
 なぜ、朝、起きられないの?
 なぜ、頭がぼーっとするの? など

第3章 心の病気としての起立性調節障害
 「起立性調節障害にかかったから学校に行けない」は正しいか?
 ストレスを受け止めきれない子どもの心
 こんな親が子どもの自立を妨げる
 ささいな出来事が心の不安定をもたらす
 学校に行くことが重要なのではない など

第4章 どうやって治すの?
 起立性調節障害を治療するとは、どういうことか
 薬物療法は治療のはじめの一歩
 睡眠薬を使わないで寝つく方法
 予期不安をなおす
 上手にだらだらしよう など

第5章 東洋医学で挑む
 漢方薬は治療の秘密兵器
 漢方薬はどうやって効くの?
 漢方薬を使うメリット
 漢方の診察を受けてみよう
 漢方治療の実際を知ろう など

第6章 周りはどうやってサポートすればいいの?
 孤立と恥をわかってあげよう
 「曖昧な常識」や自分の価値観を押しつけない
 言うべきことは言い続けよう
 「信じている」というメッセージを伝えよう
 進路の選択肢は一つじゃない など

■森下克也さんプロフィール

1962年、高知県生まれ。医学博士、もりしたクリニック院長。久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学心療内科にて、漢方と心療内科の研鑽を積む。浜松赤十字病院、法務省矯正局、豊橋光生会病院心療内科部長を経て現職。
心療内科医として、日々全国から訪れる、うつや睡眠障害、不定愁訴の患者に対し、きめ細やかな治療で応じている。『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術』『決定版「軽症うつ」を治す』『薬なし、自分で治すパニック障害』(角川SSC新書)、『不調が消えるたったひとつの水飲み習慣 』(宝島社)、『うつ消し漢方』(方丈社)、『もしかして、適応障害?』『もし、部下が適応障害になったら』(CCCメディアハウス)など、著書多数。


※画像提供:CCCメディアハウス

  • 書名 新装版 うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある
  • サブタイトル親子で治す起立性調節障害
  • 監修・編集・著者名森下克也 著
  • 出版社名CCCメディアハウス
  • 出版年月日2022年2月25日
  • 定価1,650円(税込)
  • ISBN9784484212395

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