SNSで「インク沼」というハッシュタグが流行っている。万年筆などで使うインクにハマることを指す言葉だ。ブームに乗り、ガラスペンを使う人も増えているようだ。ガラスペンとはその名の通りガラスでできたペンで、インクに浸して使う。万年筆よりも手軽にインクを替えることができ、美しい芸術のようなペン軸が魅力だ。
そんなガラスペンの魅力をあますことなく紹介している本が『見て、さわって、書いて、描く はじめてのガラスペン』(武田健・実務教育出版)だ。ガラスペンの使い方から選び方といった初歩的なところから、おすすめのお店やガラスペンのさまざまな使い方まで紹介してくれている。
ガラスペンは、数千円と手頃な値段のものから数万円と値の張るものまでさまざまな種類がある。どのように選べばよいのだろうか。本書では選び方のポイントを3つ紹介している。
1.ほしいガラスペンをイメージする
購入する際は、普段愛用している筆記具を基準にして選ぶとよいとのこと。手が小さめの人は細く、短いペンを、手が大きい方は太く長めのペンがおすすめだそう。
2.使っていて楽しくなる色味のものを選ぶ
光とガラスが渾然一体となったさまは、ガラスペンの魅力の一つ。一本一本手作りであるため微妙に異なる。また、色味は夕焼けのような色味から紺碧の夜空のような色味まで幅広くある。気分にあった色をチョイスしよう。
3.求める書き味かどうか試筆する
実用性も求めるならば試筆はマスト。ペン先の形によって線の太さが変わる上に、手作りのため同じ細さでも書き味が異なってくるそうだ。今はガラスペンフェアを開催していたり、取り扱っている百貨店やお店が増えてきている。試筆の機会があれば試筆したほうがよさそうだ。
ここからは本書に掲載されているおすすめのお店を紹介する。どれも個性豊かで美しいガラスペンなのでぜひチェックしてほしい。
最初に紹介するのは「ぐり工房」だ。美術大学でガラス工芸を学んだ殿木久美子さんが「かわいくて美味しそう」というコンセプトでデザインを担当している。和スイーツシリーズは飴玉のようでお土産にもよさそうだ。
続いて紹介するのは「glass kaoria(グラスカオリア)」。2018年に京都でガラス工房を始めたガラス作家KAORIさんのブランド。ガラスペン界隈では有名な「ガラス工房まつぼっくり」の松村潔さんのもとで、酸素バーナーワークを習得したそうだ。
最後に紹介するのは、コーヒーをこよなく愛するNatsuさんによるブランド「Jerjertu Coffee」だ。ブランド名の「ジェルジェルツ」は世界最古のコーヒー農園があるといわれているジェルジェルツー村からつけたそう。コーヒー豆が中に入ったデザインは、コーヒー好きにはたまらない一品だ。
本書には他にも魅力的で美しいガラスペンがたくさん紹介されている。ゆっくりと眺めてガラスペンの世界に浸ってみてはいかがだろうか。
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