大人気スイーツガイドブックシリーズから、最新刊『ショコラ本』(昭文社)が12月17日に発売される。
東京で味わうことのできる絶品チョコレートの世界に誘う本書。丸の内、銀座、表参道など名だたる名店の立ち並ぶエリアのショコラトリーから始まり、素材にも徹底的なこだわりを持つクラフトチョコレートの工房まで、65のショコラの名店を集めたチョコ好き垂涎の1冊である。
さまざまな魅力が詰まった本書の見どころを紹介していこう。
■東京らしいビーントゥバーファクトリー
最近注目を集めているビーントゥーバー(Bean to Bar)とは、カカオ豆を選別することから商品としてのチョコレート作りの全工程を一人のショコラティエやブランドが一貫して手掛けるチョコレートのことだ。画像は、コロンビア、ベネズエラ、ペルーなど、さまざまな産地のカカオを原料にしたショコラを味わえる中目黒の名店「グリーン ビーントゥーバー チョコレート中目黒店」。
カフェスペースの目の前にファクトリーがガラス張りで設置されており、カウンター席に座りながら製造工程を見ることができるという。写真のエクレアの可愛らしさには思わず手を伸ばしそうに...。カカオ産地を紹介する独特のディスプレイも、実際に確認してみたくなる。
お店の特徴や雰囲気の分かる写真をふんだんに掲載されているのもポイント。チョコレートのサイズから、カフェやサロンの有無まで、まるで実際に訪問しているかのような情報量も満足できる点だ。
■憧れのヨーロッパブランドショコラ
フランス、ベルギー、スペイン、イタリアなどヨーロッパ発の有名ショコラブランドショップも紹介されている。
画像は、日本橋にある「ル ショコラ アラン デュカス」。ガラス張りのショコラ工場は、アラン・デュカス氏がフランス以外に初めて作った工房だ。中二階のサロンでは、工房を間近に感じながら贅沢なショコラデザートを味わえる!ショコラのアフタヌーンティーセットは、予約がすぐに埋まるほど人気だという。
■個性的なボンボンショコラと+αが楽しめるショコラトリー
国内最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に参加する人気ブランドから、ブランドの神髄ともいえるボンボンショコラをもつショコラトリーを紹介したページも必見だ。見た目にも美しく華やかなショコラの数々に、まるで宝石を眺めているような優美な感情が湧いてくる。
画像で紹介されているのは、吉祥寺の「プレスネル ショコラトリー」。素材のおいしさにカカオを掛け合わせたマリアージュショコラの名店で、フルーツとカカオのマリアージュは、わざわざ買いに行く価値ありだというから、ぜひ味わってみたい。
スイーツ本シリーズで好評の「クロニクル」「全国コレクション」といった百科事典的なコンテンツは、本書にも登場。さらにショコラにまつわる11のコラムも読み応えがある。「日本のカカオの栽培」「昭和レトロなチョコレートスイーツ」「世界のプチプラチョコレート」などなど、写真付きの紹介で、甘くて深いショコラの世界を堪能しよう。
構成は下記の通りである。
【東京のショコラ】
・東京らしいビーントゥバーファクトリー
・個性的なボンボンショコラと+αが楽しめるショコラトリー
・シンプルで詩的なショコラに出会える隠れ家店
・生チョコのような食感が魅力のガトーショコラ専門店
・憧れのヨーロッパブランドショコラ ほか
【身近なショコラのこと】
・日本のチョコレートメーカー
・ショコラ・クロニクル(年表)
【全国ショコラコレクション】
【CHOCOLAT COLUMN】
・ショコラ・チョコレートのちがいいろいろ
・世界のカカオ生産地
・チョコレートカレンダー
・チョコレートな旅したい
・昭和レトロなチョコレートスイーツ ほか
ページをめくるたびにテンションが上がる『ショコラ本』。ショコラティエの情熱も、本の作り手の熱い気持ちも伝わってくる。クリスマスに心豊かに味わいたいショコラやプレゼント用ショコラを探すときの参考になる1冊、バッグの中に忍ばせたい。
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