まもなく受験シーズンがやってくる。親も子ども同様ハラハラするし、受験当日は実力を発揮してほしいと願うばかりだ。見守ることくらいしかできないが、万が一にも体調不良で受けられない、なんてことにならないように、せめて体調管理は万全にサポートしてあげたい。
2021年11月29日『親子でつくる健康習慣「本番力」で受験に勝つ』(学事出版)が発売された。
数ある受験対策本のなかでも「体調管理」をメインにしている本は珍しい。いくら受験対策を頑張っても当日の体調が悪ければ100パーセントの力を発揮することはできない。本書では、子どもの健康習慣への効果的なアプローチを紹介している。
著者は、企業、行政、大学などでビジネスパーソンを対象に健康マネジメントの講師をしている予防医学の専門家の水野雅浩さんだ。
水野さんは、受験生が本番で100%の実力を発揮できる力を「本番力」と名付け、その構成要素を気力×学力×健康力としている。「健康力」についてはさらに、食事・睡眠・運動の3つに分けて説明する。
「健康力」を上げるうえで、最初に押さえておきたいのが運動習慣だ。1分でも長く勉強の時間を確保したい、と思う気持ちもわかるが、長時間座ったままでいるのはNG。水野さんは、1日10分間の「セルフ体育時間」を設けることを勧めている。第一志望校に合格した生徒の母親に、どんな工夫をしていたかと聞いたところ、毎日K-POPを聞きながらトランポリンをしていたという。ジャンプをすることで血流があがり、脳の働きもよくなる。家の中でトランポリンは難しくても、勉強の間に10分程度、家の近所を自転車でこぐのもお勧めだという。
また、塾帰りについおなかが空いてファストフードを食べるのが習慣になっていたり、早く勉強を始めようと、早食いをするのはNGだ。食事はバランスよく、とくに「たんぱく質四大王」が必須だという。抜群の疲労効果を持つ鶏の胸肉、記憶力を上げ、メンタルを強くする魚、脳の神経を育てる大豆、脳の働きを活発にして集中力を高める卵の4つの食材を積極的に取り入れよう。
勉強時間はしっかり確保したいけれど、睡眠時間が短くて、頭がぼーっとしてしまうようでは本末転倒だ。水野さんによると、睡眠は8時間以上が理想。睡眠時間と免疫力には大きな関係があるという。6時間と7時間では5倍、7時間と8時間では3倍、睡眠時間が短いほうが風邪をひく確率が高いというデータもあるそうだ。
水野さんは、読者に向けて次のようにコメントを寄せている。
今回は、忙しいお父さん、お母さんにも「これなら出来る!」という親子でつくる健康習慣を食事、睡眠、運動の3項目で紹介しています。また、第一志望校に合格した家庭が実践している健康習慣も満載です。
ぜひ、お父さん、お母さんで読んでいただき、家族で取り組んでください。子どもの健康、学力UPだけじゃなくて、お父さんの元気、お母さんの若々しさにもお役に立てる内容です!
受験勉強も佳境に入った今、夜遅くまで頑張っているお子さんも多いだろう。しかし、体調を崩しやすい季節だからこそ、ベストコンディションで受験に臨めるよう、親子で「本番力」を養いたい。
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