コロナ禍で外食の機会が減った。毎日自炊をすれば節約にはなるが、忙しいと調理工程の多いものはなかなか作れない。毎日炒め物ばかりで飽きてしまう...なんてことも。今回は、フライパンや鍋に材料をいれてほったらかすだけで、さまざまなバリエーションの料理が完成するレシピ本を紹介していく。
2021年8月31日発売の『ほったらかして、完成です。』(宝島社)は、石川県能登在住の主婦misakiさんのInstagramから生まれた。日々忙しい主婦向けに最小限の調理工程のレシピを発信しているmisakiさんのノウハウが詰まっている。
本書では、フライパンや鍋に材料を入れるだけで完成する、特に簡単な「ほったらかし」レシピが集められている。担当編集者は「肉をひっくり返さない」など、とにかく調理工程が少ないことに驚いたという。
読者が実際に作れる再現性の高さにこだわり、家にある調味料で、できるだけシンプルな工程で作れる最もおいしいレシピを提案している。コツは以下の5つ。
▼ほったらかし料理のコツ
1.最初に鍋をしっかり熱する
2.絶対に強火にしない
3. コールドスタートで野菜の甘みを引き出す
4. ほったらかすときはふたをする
5. こまめにふたをあけない
無水料理がメインで、misakiさんはジオ・プロダクトのステンレス鍋を使用しているそう。無水調理に向いた鍋を使おう。
では、人気のほったらかしメニューを紹介していこう。
■やわらかすぎるしょうが焼き
しょうがをすりおろす、肉を漬ける、肉をひっくり返すなどの調理工程はすべてカット!それでもやわらかい食感になるという。
■えびよりうまい鶏チリ
安くてヘルシーなのが魅力的。そしてもちろん絶品。
■カレー粉でつくるほったらかしカレー
隠し味はみそときな粉。ルーがなくてもコクがあるカレーが完成。
misakiさんは、本書の刊行にあわせて次のようにコメントを寄せている。
東日本大震災が起こる前までは東京で働いていたのですが、生まれ故郷である能登の魅力を再確認し、地元で暮らすことに。地産地消を心がけ、直売所で野菜や肉を買い、魚は夫が趣味で釣ってきたものを食べています。もともと好きだったエスニック料理のナンプラー代わりに能登の魚醤「いしる」を使い始め、「このおいしさを伝えたい!」と、インスタグラムを通して使い方やレシピをお伝えしながら、能登の素晴らしさも発信しています。味付けを「いしる」だけで作る唐揚げや、塩焼きそばも掲載していますので、ぜひ見てください!
手をかければおいしい料理ができることはわかっているけれど、面倒くさいし時間がない......と諦めていた人におすすめ。がんばらなくてもOK。料理が苦手な人や、ズボラな人に寄り添ってくれる1冊。
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