KADOKAWAが運営するWeb小説サイト「カクヨム」から、「読ませる」作家が誕生した。
2021年3月17日に発売された『ミュゲ書房』の著者、伊藤調さんは、19年5月から「カクヨム」に本作の投稿を始め、このたび晴れて小説家デビューを飾った。
1作目となる本作は、北海道を舞台にしたお仕事エンターテインメント。本に携わる人々と、彼らの想いを丁寧に描いた感動作だ。
本作のストーリーを少しだけ紹介しよう。
若手編集者の宮本章は、新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できずに責任を感じ、業界最大手の出版社を辞職する。そのころ、北海道で書店経営をする祖父が亡くなり、章は「ミュゲ書房」を継ぐことに。
章はミュゲ書房に集まる人々や、持ち込まれた新たな書籍編集の仕事を通して、次第に本づくりの情熱を取り戻していく。挫折を味わった編集者がなりゆきで書店主となり、再び編集者として再起していく――。
リアリティのある描写から登場人物の心の動きや本づくりの息遣いが感じられる。北海道の風景や自然・食べ物が多く登場するのも見どころだ。Web小説が生んだ期待の新人のデビュー作をぜひ楽しんでほしい。
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