2018年本屋大賞を受賞した小説『かがみの孤城』(ポプラ社)の文庫版が3月5日、発売された。文庫版をあわせ、同作の累計発行部数は100万部を突破した。
同作は、『ツナグ』『鍵のない夢を見る』などの作品で知られる辻村深月さんによる長編小説。学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始める。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――という物語。
同作が生まれた背景には、辻村さん自身の経験がある。学校に行きたくないという気持ちを抱えている子どもは、今も昔もいる。だが、実際に登校しないという選択をする子はごく少数だ。辻村さんはそういう選択をした子を、「自分に持てなかった勇気をもった子たちだと」昔から思っていたという。彼らを描くことで学校を窮屈だと感じる多くの子供たちの気持ちを掬い取れると考え、同作を書いた。
文庫化に伴い、noteで感想文応募企画が実施されている。開催期間は5月5日まで。結果発表は6月下旬ごろを予定している。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?