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精神科医が教える「不倫のトラウマ」の乗り越え方

「不倫」という病

   不倫をされたとき、ショックや怒りに襲われてなかなか立ち直れそうにない。夫婦の信頼が崩れたときにはどうすればいいのだろう。人気精神科医が不倫のトラウマを乗り越える方法を紹介する。

   2021年2月26日『不倫という病』(大和書房)が発売された。

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画像は、『「不倫」という病』(大和書房)

   ここ最近でも、芸能人やアスリート、政治家などの著名人の不倫がたびたび報じられている。不倫が原因で家族がバラバラになるのはもちろん、仕事を失うなど社会的信用が失墜し、SNSでバッシングを受けるなど社会的制裁を受けるのは目に見えている。それなのに、不倫する人が後を絶たない。

   著者で精神科医の片田珠美さんのところにも、不倫が原因でうつ病を発症した患者やメンタル不全に陥った相談者が少なくない。本書では不倫に陥る理由、不倫を繰り返す心理、また、不倫をされた側のトラウマ、そして夫婦関係修復に至るアプローチを実例と合わせて紹介していく。

   理想の相手だと思っていても、予想がつかないことが起こりうる。本書では不倫を悪として叩くのではなく、精神科医の立場で関係修復の一助となるような内容となっている。

   目次は以下の通りだ。

はじめに
第1章 不倫の理由
性欲を満たすため/「サチリアージス」/性的欲求不満/自分がないがしろにされているという不満/理解してもらえないという不満/自分が愛されていないという不満から〝女〟であることの再確認へ
/強すぎる束縛/ガス抜き/自分の人生を取り戻したい/心身の病気/復讐のため

第2章 不倫を繰り返す心理
懲りない人/特権意識が強い芸能人/特権意識の塊のような医師/〝性欲を満たす道具〟として扱う人/女性を征服することに「狩り」のような快感を覚える/禁を犯す快感/他人のものを奪う勝利感/悲劇のヒロインであるがゆえの恍惚感/自分だけは大丈夫という思い込み/不倫が悪いとは思わない

第3章 不倫に対する反応
怒りに震える/怒りから復讐願望へ/疑い深くなる/喪失感にさいなまれる/罪悪感を覚える
/恥ずかしいと思う/恐怖を感じる/不倫が報じられた有名人への怒り/不倫を叩くことによって復讐願望を満たす

第4章 不倫のトラウマ
交通事故を上回るショック/強迫観念/イライラして怒りっぽくなる/子どもも親の不倫でトラウマを負う/青天の霹靂/不倫をある程度予想できていたとしても/現実逃避/自信喪失/人間不信/不倫した側がトラウマを負うことも

第5章 再構築か離婚かの分かれ目
揺らぐ心/〈再構築を妨げる不倫した側の要因〉/不倫関係を続けたいという願望/すべてを打ち明けることへのためらい/いら立ち/失望/〈再構築を妨げる不倫された側の要因〉/恐怖/怒りと復讐願望/罰を与えたいという願望/あらわになる負の側面/焦り/再構築の助けになる要因と妨害する要因

第6章 それでも修復したいのなら
再構築のための5つのステップ/(1)何が起きたのか理解する/(2)不倫について話し合う/再構築のために不倫された側がするべき質問/(3)「夫婦一緒」を習慣化する/(4)不倫相手との絶縁/(5)許すことで〝被害者〟から抜け出す

第7章 不倫にはそれなりの覚悟が必要
不倫によって失うもの/「快感原則」と「現実原則」/「快感原則」によって破滅へと導かれることも/配偶者の不倫を知って自殺/昔からあった不義密通/実は「現実原則」で我慢しているだけ?
おわりに

   著者の片田珠美さんは、大阪大学医学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科で博士課程を修了。パリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。精神科医として臨床に携わり、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析している。著書に『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(だいわ文庫)、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)など多数。

   第4章「不倫のトラウマ」には、「交通事故を上回るショック」とある。不倫に巻き込まれ、深く傷ついている人に向けて、客観的に自分と相手の気持ちを見つめ、冷静に考えるきっかけをくれる一冊。


※画像提供:大和書房

 
  • 書名 「不倫」という病
  • 監修・編集・著者名片田 珠美 著
  • 出版社名大和書房
  • 出版年月日2021年2月26日
  • 定価本体1,400円+税
  • ISBN9784479772279

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