本を知る。本で知る。

結婚14年。産後の恨みを忘れられない妻が、夫への煮えたぎる負の感情をなくすまで

夫は、妻は、わかってない。

   はたからは仲良し夫婦に見えても、実は本人たちはこんな悩みを抱えているかもしれない。

「子どもがいなければ別れてた」
「なんであの夫婦は仲がいいのに、うちはこんなにしんどいんだろう」

   コロナ禍以降、夫婦の「不仲」が増えているという。相手が不倫したわけでもなく、ただ一緒にいたくない。その原因を探っていくと、かなり根が深い問題が潜んでいることも――。

   2023年7月21日『夫は、妻は、わかってない。』(日本ビジネスプレス)が発売された。2000組以上の夫婦をカウンセリングしてきた安東秀海さんが、代表的なカウンセリングケースを紹介しながら、自分の人生との向き合い方を提示する。

book_20230721124538.jpg

   安東さんは、コロナ禍で夫婦の悩みが変わったと指摘する。これまでは、不倫やセックスレスの悩みが多かったが、最近では「不仲」を悩みにする人も増えたという。

book_20230721124606.jpg

早くあの世に逝ってほしい

   ここでは、「ケース01 夫に早くあの世に逝ってほしい妻」を紹介しよう。

   結婚14年目、小4と年長の娘2人を持つ専業主婦、北川恵美子さん(仮名)は、子どもが生まれるまでは夫婦仲が良好だったのに、今では「早くあの世に逝ってほしい」というほど夫に対して負の感情を抱いている。何度も離婚を提案したが夫は聞く耳を持たず、「もう無理!」と安東さんのもとを訪れた。

   安東さんは北川さんの悩みをていねいに聞き、「わだかまり」の原因を探っていく。すると、産前産後に夫が寄り添ってくれず、協力してくれなかったこと、孤独な時にもケアをしてくれなかったことなどに深く傷つき、恨みを抱き続けていたことがわかった。関係改善をめざすか、現状維持か、離婚か。安東さんは3つの選択肢を提示する。北川さんはどの道を選んだのか――。

   カウンセリングを経て、北川さんのわだかまりはほぐれ、「今まで夫に抱いていた、煮えたぎる負の感情がなくなりました」と語っている。離婚はおろか、「あの世に逝ってほしい」と言うほど夫を憎んでいた北川さんの感情に、どんな変化が起きたのだろうか。

   本書にはほかにも、以下のカウンセリングケースが掲載されている。あなたの「わだかまり」の原因も見つかるかもしれない。

ケース02 どうして妻から避けられているのか理由がわからない夫
ケース03 いつもケンカになる夫婦の会話にウンザリする夫
ケース04 借金が発覚。夫のすべてに不信感を持ってしまった妻
ケース05 キレやすい夫が理解できない、許せない、今すぐ離婚したい
ケース06 セックスレスを理由に離婚を迫られた妻
ケース07 オンラインゲームに夢中になって借金までしている夫
ケース08 不倫をしていた夫に勧められ傷ついた妻がカウンセリングに
ケース09 10年間、セックスを拒否され続け心の折れた妻 etc.

※画像提供:日本ビジネスプレス


 
  • 書名 夫は、妻は、わかってない。
  • 監修・編集・著者名安東秀海 著
  • 出版社名日本ビジネスプレス
  • 出版年月日2023年7月21日
  • 定価1650円(税込)
  • ISBN9784847073236

恋愛の一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?