個人事業者やフリーランスの皆さん、確定申告で苦戦したことはないだろうか。どこまでを経費にしたらいいのか、領収書を無くしてしまった場合は経費にならないのか、などなど。そんな経費と領収書の超基本的な疑問から、フリーランス開業や法人化までを、「確定申告専門税理士」に分かりやすく教えてもらえるのが本書だ。
『これって経費になりますか?個人事業者・フリーランスが知っておきたい領収書の話』(税務経理協会)の筆者は、現役の税理士の福島宏和さん。日本初の個人事業主専門の確定申告代行サービスを手掛け、2009年に独立開業をしてから累計申告数約1300件以上を行ってきた。「税理士は敷居が高い」「税理士は自分で帳簿記入できない人は相手にしない」といった先入観をなくすべく、分かりやすい説明と最小限の作業量を心がけているという。
本書では、これまでに筆者が受けてきた相談の中から多かったものを下記の3つに分類し、回答している。
(1)領収書・レシートを切り口とした経費に関する疑問
(2)確定申告の全体で損をしないために(得するために)知っておきたいこと
(3)開業・消費税の納税義務・法人化という節目に関しての考え方
税金というワードだけでどうしても堅苦しいイメージが付きまとってしまう。そこで、フリーランスのライターである「くるみ」さんが福島税理士に相談している場面や、スタッフと所長の会話ベースの場面を中心することで、実際に自分がその場で、相談をしているような感覚で読み進めることができる。フリーランスや個人事業者のあなたの抱える経理にまつわる悩みの解決に近づきそうだ。
目次については下記を参照。「コスプレは経費になりますか?」など、気になるトピックがいろいろ収録されている。
はじめに ~税理士はみんな同じ?~
第1部 領収書と確定申告
第1章 確定申告の全体像
第2章 経費と領収書の超キホン
○経費とは何ですか?
○何も書かれていない領収書
○領収書の収入印紙
第3章 これって経費になりますか?
○コスプレは経費になりますか?
○同じ領収書でも結果が変わる?
○引っ越しと経費の関係
○租税公課って何なのさ?
○福利厚生費ってどこまでOK ?
第4章 減価償却と領収書
○減価償却とは何ですか?
○10万円以上30万円未満は注意が必要
○カーナビやドライブレコーダーは減価償却が必要?
○自動車購入時の仕訳はどうする?
第5章 こんなときはどうする?
○去年の領収書が出てきた!
○お金をもらう側が準備する領収書
○領収書を発行できない?
○年末の大量購入には要注意!
○領収書の名義と経費
○交通費の記録方法
○仮装・隠蔽は絶対ダメ!!
第2部 個人事業者・フリーランスがおさえておきたい税金の話
第6章 開業間もなくてもやっておきたいこと
○開業のタイミングっていつ?
○売上が少なくても行っておきたい手続き
第7章 最後まであきらめない!3か月前から申告期限までの税負担を減らすテクニック
○老後の備えと節税を同時に行う!
○税金や社会保険の支払順序で税金が変わる?
○年末のまとめ買いはどこまで有効?
○年が明けてもまだあきらめない!最後の手段
○節税の落とし穴
第8章 売上が1,000万円を超える前に知っておきたい消費税の話
○売上が1,000万円を超えたらすぐに消費税を支払う?
○納める消費税はどうやって計算する?
○書類1枚で税額が10万円変わる?
○8%と10%が混ざったレシートは別々に集計します
○インボイス制度で領収書はどのように変わる?
○インボイス制度でフリーランスの収入が減る?
第9章 法人化したほうがよいのはどんなとき?
○法人化はバラ色の未来を保証してくれません
○法人をつくる理由
○法人化の実践例
おわりに~確定申告の先にあるもの~
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