新型コロナ感染者が欧米に比べて少ない日本で、なぜ「医療崩壊」が心配されているのか――2021年1月15日の朝日新聞「天声人語」は、その理由について、最新号の「文藝春秋」に掲載されている森田洋之さんの論考を引用し、日本の医療システムが機動性に欠けるなど構造的な問題があることを指摘している。
森田さんは一橋大学経済学部、宮崎医科大学医学部で学んだ異色の医師・医療ジャーナリスト。BOOKウォッチで紹介済みの『日本の医療の不都合な真実――コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側』 (幻冬舎新書、2020年9月刊)などで、以前から日本の医療システムの硬直性を問題にしている。
都内には約12万の病床があるが、ごくわずかしか感染症病床として使われていない、日本の病院は「常に満床を目指して運営されており、想定外の事態のために空床を確保しておく余裕が取りにくい」、それゆえ「世界一の潤沢な医療資源を有事の際にスピーディーに運用・活用することができない」など、日本の医療が抱える「不都合な真実」を明かしていた。
「文藝春秋」の森田さんの論考については、J-CAST「トレンド」で14日、「医療崩壊は本当に起きるのか 現役医師が『文藝春秋』で指摘した『弱点』」で紹介済みだ。
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