『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』の三部作すべてが世界的なベストセラーになっている歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリは2020年11月20日付の米国有力紙The New York Timesに「世の中が一つの大きな陰謀のように見えるとき」(原題:When the World Seems Like One Big Conspiracy)と題した記事を寄稿した。
同氏の全著作を日本で翻訳・出版する河出書房新社は、ハラリ氏の主著全てを訳した柴田裕之氏による本記事の翻訳を、12月10日より自社サイト「Web河出」で特別全文公開している。
世界的陰謀論の基本的な筋立て、欠陥を歴史的な観点から解き明かし、私たちが直面する「現実」を明らかにする考察だ。「悪意ある単一の集団、思想が世界を支配している」と主張する陰謀論の蔓延に警鐘を鳴らすと同時に、私たちが日々接する情報をどう捉え、自身の見識、立場を作り上げていくべきかを示唆している。日本語訳は約4000字。
ハラリは1976年生まれのイスラエル人歴史学者・哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。近著に『緊急提言 パンデミック: 寄稿とインタビュー』(河出書房新社)がある。
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