2020年も師走を迎え、この1年どんな本が人気だったのかを振り返ってみたい。
12月1日に発表された日販調べ「2020年 年間ベストセラー」(集計期間2019年11月24日~2020年11月23日)では、『鬼滅の刃』(原作:吾峠呼世晴、集英社 刊)の小説版が総合1位、2位を独占した。
1位になったのは、『鬼滅の刃』のノベライズ短編集第1弾『鬼滅の刃 しあわせの花』で、次いで第2弾『鬼滅の刃 片羽の蝶』がランクインしている。
いずれもBOOKウォッチで過去に取り上げてきた作品で、小説版の人気の理由の一つに、「本編で描かれていないエピソードが、原作者・吾峠呼世晴先生のイラスト付きで読める」ことがある。集英社よると、『鬼滅の刃』はコミックでの展開がシリアスなこともあり、読者からは、ほのぼのとしたエピソードのある小説版が「息抜きになる」といった感想も寄せられているそうだ。
写真集では、2019年末から話題になっていた『田中みな実1st写真集 Sincerely yours...』(宝島社)が15位にランクイン。累計発行部数60万部を突破し社会現象とまで言われた人気ぶり。それを裏付けるように2020年は雑誌の表紙や誌面で彼女の姿を見ない日はなかったように思う。
料理本では、『世界一美味しい手抜きごはん 最速!やる気のいらない100レシピ』(KADOKAWA)が9位で売れた。本書は2019年に「第6回料理・レシピ本大賞」で料理部門の大賞を受賞。材料を入れたら混ぜるだけ、レンジ調理するだけなど「マネするだけで誰でも失敗なしで美味しく作れてしまう」がコンセプトだ。家での食事が増え、手軽に美味しいものを食べたいという需要があったのかもしれない。
人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」のガイド2冊が上位に入った。ほかに、BOOKウォッチでも取り上げた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ著、新潮社)、『こども六法』(山崎聡一郎著、弘文堂)、『流浪の月』(凪良ゆう著、東京創元社)、『反日種族主義』(李栄薫 編著、文藝春秋)、『なぜ僕らは働くのか』(池上彰監修、学研プラス)などがトップ20内にランクインした。
※参考サイト......日販調べ「2020年 年間ベストセラー」
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