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6次産業、赤身で美味しい牛肉を作るのが野望

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年7月11日は「生産者と消費者の間にあるものは?」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『日本のおいしいみかんの秘密』(秋竹新吾 著、PHP)をピックアップ。どんな内容なのかは「農業という一次産業をやっていたころと、六次産業の今は立っているステージが全然違う」を参照。

写真は、『日本のおいしいみかんの秘密』(秋竹新吾 著、PHP)

 番組では、生産者とレストランを繋ぐ食関連のスタートアップなどを手掛ける連続起業家の菊地紳さんと、生産から消費者へ製品を届けるまでの全てをやってしまおうという「やえやまファーム」(運営:ロート製薬)の島田洋平さんが「6次産業」の話や「やえやまファームの野望」について語り合いました。

循環型の6次産業

島田 循環型と、6次産業という言葉は聞いたことがあると思います。

入山 農業が1次産業で工業、加工するところが2次、流通やサービスをつけることが3次産業。これを纏めて6次産業というのですよね。

菊地 1×2×3=6次産業です。どこか0であればすべて0になるというものですね。

島田 石垣島にて、日本で唯一有機JASに認定されたパイナップルを無農薬で生産しています。
 周りのパイナップル農家さんからも仕入れて、皮ごと絞ったパイナップルジュースを作っており、作成時に出る搾りかすにオリジナルの配合をし豚の餌として利用。さらに、豚の糞尿を畑に返すという循環型の生産を実践しています。

菊地 畜産・農業・加工場を自身で賄うというのは凄いエネルギーを使うためハードルが高いのです。
 やえやまファームの実施していることは周りの農家さんからも仕入れを行い、石垣島全体での循環となりつつある素晴らしい産業モデルだと思います。

島田 もうひとつ。泡盛の作成時に出る搾りかすがあります。これは廃棄する場合、沖縄本島まで船で輸送しないといけないので廃棄コストもかかります。それをこちら(地元)で受け入れて牛の餌や農作物の肥料として撒き、活用する取り組みもあります。

やえやまファーム今後の野望

島田 褐毛和種(あか牛)を放牧で生産したいと思っています。

菊地 頭数が少なく、赤身が強く太りにくい品種で難しいですが、出来れば凄いですね。

島田 黒毛和種の価値は世界に誇れるものであり、とても美味しいのです。
 さらに、私たちは「健康に対してのアプローチ」を事業としてやる必要があると思っており、健康的な赤身でかつ美味しい牛肉を作るというのが野望で、褐毛和種の生産を実施したいと考えています。


 次回は、本日、7月18日(土)18時から「コロナ時代に求められる組織・リーダー」というテーマで放送。
 番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

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