新型コロナウイルスの感染拡大による影響で休業や短縮営業を余儀なくされ、窮地に追い込まれている全国の新刊書店・古書店を支援しようと、クラウドファンディング・プラットフォーム「MOTION GALLERY」上で「ブックストア・エイド(Bookstore AID)基金」が立ち上がっている。受け付けは3,000円からで、期間は5月29日まで。
支援をすると感謝のメッセージや「図書カードネットギフト」、参加する書店で利用できる「Bookstore AID図書券」、特典本などの返礼があり、金額やコースごとに内容は異なる。
プロジェクトを立ち上げたのは、作家や編集者、ブックコーディネーターら有志のメンバー。目標金額は 6千万円のところ、5月14日14時35分の時点で集まっているのは2486万9,657円。今回、プロジェクトに参加する書店・古書店の魅力を多くの人に知ってもらうことで関心の輪を広げたいと、5月14日の19:30からYoutube Live上で動画企画「ブックストア巡り」をスタートさせる。
Youtube Live「ブックストア巡り」では、実録私小説『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』、『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』(河出書房新社)の著者で、書店員としても働く花田菜々子さんと、ブック・コーディネーターで本屋B&Bを経営する内沼晋太郎さんが登場。ゲストに各書店・古書店の方を招いてオンライン上で対談をする。初回のゲストは、東京・吉祥寺にあるOLD/NEWSELECTBOOKSHOP「百年」のオーナー、樽本樹廣さん。
この活動を応援している作家のいしいしんじさんや、小説家の柴崎友香さんは、次のようにコメントを寄せている。
いしいしんじさん
ぼくは大阪生まれで、本屋育ちだ。 京都に住んでいるが、本と住んでいる。 どんな場所にいっても、本屋さんに入りさえすれば安心します。ふらっと、なんの下調べもせず訪れた町で、宿や食事のことを、本屋さんのご主人にうかがう。そうして二、三冊の本を買い、教えてもらった宿の部屋で腹ばいになって読む。 全国すべての書店を、勝手に、親戚の家みたいに感じています。一軒でも多くの家が、それぞれの町に残り、きょうも明日も、これからもずっと、本のあかりを灯しつづけられますように。きょうも書き、明日も書きます。きょうも読み、明日も読みます
柴崎友香さん
書店の本棚に並ぶ本の背表紙を眺めることがどれだけ自分にとって重要で想像力の働く時間だったかと、今、とても感じています。書店の空間でかけがえのない出会いが数え切れないほどあって、作家としても一人の人間としても支えられてきました。この先もその場所があり続けて欲しいと、ひたすらに願っています
本好きにとって本屋さんは憩いの場所。続いてほしいと願う人たちからの応援メッセージは続々と届いていて、プロジェクトページで順次公開されている。
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