38歳でバツイチ、書店員として働く花田菜々子さんの実録私小説『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』(河出書房新社)が、2020年3月23日に発売された。
花田さんの作品には、以前BOOKウォッチでも紹介した実録私小説『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(河出書房新社、2018年)があり、今回の新作には"その後"が書かれている。
「もしかしたら、恋愛のない世界のほうが、私にとって生きやすい世界なのかもしれない」
花田さんはそんな風に思い、何不自由なく自分らしい生き方をしていたが、勤め先の本屋の常連だった男性と親しくなる。話すうちに自分よりも7つ年下で、小学校5年生と2年生の子どもがいるシングルファーザーだとわかった。
ある日、その男性から「付き合ってください」と告白され、「仕事の帰りにちょっと飲んだり、ときどき家に遊びに行かせてもらったり」というラフな関係でいいのであればと、お付き合いはスタートした。しかしその後、彼氏や子どもたちと過ごす時間や関わりの中で、花田さんは"格闘"することになる。
「付き合うって何? 結婚する意味ってあるの? 私は「お母さん」になるべきなの? 血がつながっていなくても、「家族」になれるのか――」
発売前に先行して本作品を読んだ絵本作家のヨシタケシンスケさんや、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)の著者、ブレイディみかこさんは、以下のようにコメントを寄せている。
ブレイディみかこさん
「義理の親子」じゃ任侠映画みたいだと前から思ってた。「ステップ・ファミリー」はもっと軽やかでちょっとせつなくて楽しい。この本のように。
ヨシタケシンスケさん
「わかるわー」と「私と違うわー」が交互に押し寄せ、自分の輪郭がどんどん見えてくる。「自分がめんどくさい問題」に取り組む人にも、オススメです!
型にはまらない家族のかたち。あなたはどう感じるだろうか。
花田菜々子さんの新作『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』の一部は、河出書房新社のオウンドメディア「Web河出」で試し読みができる。
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プロローグ全文
第1章 子どもを持つつもりじゃなかった
第2章 夢のような本屋ではたらく
第3章 仕事も家庭(?)もけものみち
第4章 迷いと不安と鬱うつの春
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