日本の若者が保守化していると言われて久しい。2019年12月5日に発売された本書『若者保守化のリアル』(花伝社)はその実相に迫り、社会との関連を分析している。単に日本が豊かになって若者が保守的になったというのではない。むしろ、競争社会が激化する中で「それなりに生きていければ」という安定志向で保守化を強いられている若者の姿をあぶりだす。
「第1章 いまを生きる若者たち──右肩下がりの社会の中で」「第2章 社会の変容と若者たち」「第3章 日本的青年期の崩壊──状況は根本的に変化した」「第4章 若者たちは右傾化したか──若者と政治」「終章 私にとっての戦後、そして若者たちへのメッセージ」にという構成だ。
著者の中西新太郎さんは1948年生まれ。関東学院大学教授。主な編著書に、『若者は社会を変えられるか』(かもがわ出版)、『人が人の中で生きてゆくこと』(はるか書房)、『「問題」としての青少年』(大月書店)などがある。
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