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「大阪のおばちゃん」が主人公に。岸和田在住の小説家が描く人情物語

おばちゃんに言うてみ?

   人情ものの小説で注目される泉ゆたかさんの新作は「大阪のおばちゃん」がテーマ。面白くてほろりと泣ける、ハートウォーミングな小説だ。

   2023年8月18日『おばちゃんに言うてみ?』(新潮社)が発売された。

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<あらすじ>
東京から大阪の夫の実家近くに引っ越し、関西のノリについていけず疲れ果てた沙由美。モデルの仕事を餌に、詐欺師まがいの男にマウントされる華。ネグレクト育ちで転売ヤーとして荒れた生活を送る達也。大阪は岸和田のおばちゃん・小畑とし子が追い詰められた人々を勇気づける、抱腹絶倒&ちょっと涙のヒューマンドラマ!

   本作では、人生の袋小路に入り込んでしまい、途方に暮れる登場人物を勇気づける大阪のおばちゃんが登場する。作者の和泉さんが、2021年に逝去した「みかん山プロダクション」創設者の辻イト子さんを生前に取材し、岸和田の人々の話も聞いて創作した物語。大阪の人情がギュッと詰め込まれている。

   岸和田出身の辻さんは、40代半ばだった1994年ごろからタレントとして活躍。ユニクロなど多くのCMに出演したほか、中年女性を集めた「みかん山プロダクション」を作り、ドラマや映画にも数多く出演した。「大阪のおばちゃん」と聞いて辻さんを思い浮かべる方も多いのでは?

溜め込んだらあかんよ。人に話したら、それだけで楽になることもあるねんで――。

   作中のセリフだが、日々忙しい生活を送る私たちにも刺さる言葉だ。ちょっとした休憩に読むと、自分の悩みも聴いてもらえた気持ちになれるかも。

■泉ゆたかさんプロフィール
いずみ・ゆたか/1982年神奈川県逗子市生まれ。大阪府岸和田市在住。早稲田大学大学院修士課程修了。2016年『お師匠さま、整いました!』で第11回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。2019年『髪結百花』で第八回日本歴史時代作家協会賞新人賞と第二回細谷正充賞を受賞。他の著書に『君をおくる』『おっぱい先生』『お江戸けもの医 毛玉堂』「お江戸縁切り帖」シリーズ、「眠り医者ぐっすり庵」シリーズなどがある。


※画像提供:新潮社


  • 書名 おばちゃんに言うてみ?
  • 監修・編集・著者名泉ゆたか 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2023年8月18日
  • 定価1870円(税込)
  • 判型・ページ数四六変判、220ページ
  • ISBN9784103552611

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