「この気持ち、わかるかな......」
韓流好きで知られるお笑い芸人、スクールゾーン・はしも(橋本稜)さん。
中学生のときに「冬のソナタ」を見て虜になり、そこからK-POP、食、美容、韓国語など、韓国にまつわるすべてを追うのがライフワークになったという。韓国ドラマでよくあるシーンを再現した「韓流あるあるネタ」は、SNSで幅広い世代の共感と笑いを生んで一躍話題になった。
『スクールゾーンはしもの 韓流あるある100』(世界文化社)は、はしもさんの韓流愛あふれる「韓国ドラマ」「ソウル」「新大久保」ネタ100本を収録した1冊。鋭い観察眼が光る「あるあるネタ」とともに、つくりこまれたビジュアル芸も見どころだ。ネタが出てくる作品名も紹介されていて、韓国ドラマのガイド本のようでもある。
信じられないくらい美しい主人公、ぶっとび設定、トンデモ展開、笑いあり、涙ありの脚本と、それを支える名脇役たち......。言われてみれば、韓国ドラマはツッコミどころが結構満載かもしれない。
ここでは、韓国ドラマ通でなくてもきっと笑える本書の「あるあるネタ」をピックアップして紹介しよう。
■お母さん役、3人くらいで回してる
「このお母さん、この前見たドラマでもお母さんじゃなかった?」と思ったことはないだろうか。はしもさん調べでは、「いつだってお母さんはそのとき中年女性3人くらいで回しています」とのこと。金満お母さんから極貧お母さんまで、何でもござれの名脇役たち。クオリティが高すぎる憑依型の演技は、もはや視聴者が困惑するレベル......!
■最終回でも整形する
「冬ソナ」と同時代の韓国ドラマでは、タイミングを問わずわりと当たり前だったという整形。あくまではしもさん調べだが、「ずっと同じ顔でやってきて、いよいよ最終回、となったところで、突然鼻が変わってる。」「誰?」ということが、比較的新しい作品でもあったのだとか。なぜそのタイミング!? せめてその作品が終わるまで待てなかったのだろうか......。
■キムチ漬けてるおばさんはすべて見ている
漁港や商店街にいるたくさんのおばちゃんの中に1人、キーマンが潜んでいる。悪役もつい気を許して秘密を暴露してしまう。ところが、実はそのおばちゃん、頭はキレキレで事件解決につながるファインプレイを見せる......という展開。ここでも名脇役が大活躍! 韓国俳優の層の厚みを感じる。
■怒るとフルネームで呼ぶ
韓国の苗字は約300種類(ちなみに日本は10万超)で、金(キム)さんが全人口の5分の1を占めるという。相手を苗字で呼んだらそこにいる大勢が振り返ってしまうからなのか、確実に言葉を届けたいとき、たとえば怒っているときはフルネームで呼びがち、とはしもさんは見ている。
■排気ダクトで友達の顔がまったく見えない韓国料理店
日本最大のコリアンタウン・新大久保。韓国気分を味わえるこの街にも、おもしろあるあるがたくさんあるのだとか。たとえば、「久しぶりにメシでも行こーぜ」となって友人と焼き肉屋へ。席に着き、さぁ始めようと思ったら......なんと卓上の排気ダクトで顔が見えない! いくらなんでもピッタリ重なりすぎじゃない!?
■驚いたら吹き出す、怒ったらかける
韓国ドラマは「感情の表現がフォルテッシモ」。2人で向かい合って座るテーブルに置いてあるお冷やは、飲んだら吹き出す、持ったらぶっかけるの2択。水ならまだしも、はしもさんが見てきた中には、熱々のコーヒー、チャミスル(韓国の焼酎)、ビール、スパゲッティなんてことも。
はしもさんの「韓流あるある」、いかがだっただろうか。「あるある~!」と共感できるほど韓ドラに詳しくなくても、笑えたのでは? 本書であるある探しという新たな楽しみを知り、ますます韓流沼にハマりそうだ。
「この本がいつでも話せる友達のような、韓流好きのバーのママのような、そんな存在になれたら、こんなにうれしいことはありません。」(「はじめに」より)
本書の刊行を記念して、4月22日にブックファースト新宿店でスクールゾーン橋本稜さんのサイン会&撮影会が行われる。
■スクールゾーン橋本稜さんプロフィール
はしもと・りょう/NSC(吉本総合芸能学院)東京16期卒業。2011年、俵山峻さんと「スクールゾーン」を結成。独自の感性が光る唯一無二のコントで人気を博す。また、幼少期より慣れ親しんだ韓国ドラマやK-POPの知識、特技である韓国語を活かした「韓国あるある」をSNSで発信し、大きな話題を呼んでいる。
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