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ドラクロワ、ゴヤから国芳まで。「魔女」はどう描かれてきたのか?

魔女絵の物語

 2023年8月8日、中世から現代にいたるまでの「魔女」とその図像の歴史と変遷をまとめた本『魔女絵の物語 魔女をめぐる図像の歴史と変遷』(グラフィック社)が発売される。

 著者は、ルーヴル美術学校を卒業し、17~20世紀西洋絵画を専門とするアリックス・パレさん。翻訳・監修は、東京ステーションギャラリー館長の冨田章さんが担当した。

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名作の数々を「魔女」の視点から解説

 魔女の図像はどのように誕生し、受け継がれてきたのか。ブリューゲル(父)、ミロなど、偉大な芸術家たちによる魔女イメージを収集。さらに、魔女を物語る重要作品、魔女を物語る意外な作品から、魔女狩りの地理的分布、魔女のアトリビュート、取り巻きの動物まで、さまざまな知識が紹介されている。魔女の歴史を、神話、聖書、文学、歴史など、さまざまな背景から解説した一冊だ。

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ピーテル・ブリューゲル(父)「狂女フリート」
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フランシスコ・デ・ゴヤ「魔女たちのサバト」
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ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「魔法陣」
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フランツ・フォン・シュトゥック「キルケーに扮したティラ・デュリユー」

【目次】
美術の中の魔女たち/魔女狩りの地理的分布/魔女のアトリビュート/取り巻きの動物/魔女を物語る重要作品18/魔女を物語る意外な作品19/作品一覧

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■アリックス・パレさんプロフィール
ルーヴル美術学校卒。17~20世紀西洋絵画の専門家。8年間、ルーヴル美術館とヴェルサイユ宮殿で勤務。美術史のワークショップや講演を行うほか、パリで開催される大規模展覧会に関わる。主な著書に『悪魔絵の物語』(グラフィック社)など。

■冨田章さんプロフィール
とみた・あきら/1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。成城大学大学院文学研究科修了。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム[天保山]を経て、現在、東京ステーションギャラリー館長。これまで「ロートレック展 パリ、美しい時代を生きて」「エミール・クラウスとベルギーの印象派」「シャガール―三次元の世界」「メスキータ」などの展覧会に関わる。著書に『ビアズリー 怪奇幻想名品集』『ゴッホ作品集』(いずれも東京美術)、『偽装された自画像―画家はこうして嘘をつく』(祥伝社)、『代表作でわかる印象派BOX』(講談社)、訳書に『ゴーガン』(西村書店)など多数。


※画像提供:グラフィック社

  • 書名 魔女絵の物語
  • サブタイトル魔女をめぐる図像の歴史と変遷
  • 監修・編集・著者名著者:アリックス・パレ、翻訳・監修:冨田章
  • 出版社名グラフィック社
  • 出版年月日2023年8月 8日
  • 定価1,980円(税込)
  • 判型・ページ数B5変形・108ページ
  • ISBN9784766137699

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