2023年6月16日、医学の超基礎をわかりやすくまとめた本『「おどろき」と「ふしぎ」に満ちあふれた 人体と病気まるわかり大全』(主婦と生活社)が発売された。監修はふくとみ小児科院長の福冨崇浩さん。主要部位の詳細図解に加え、代表的な疾患を70以上掲載している。「解剖図鑑」と「家庭の医学」の"いいとこどり"を実現した1冊だ。
今回は、その中から「糖質」についての説明を紹介する。
近年、かつて主流だったカロリー制限に代わって、「糖質制限」や「糖質カット」が大きな盛り上がりをみせている。とにかく糖質をカットし、摂取しなければ、体調も良くなるし、ダイエットもできる。良いことだらけのように思えるが、必ずしもポジティブな影響だけではないようだ。
人間が生きるために必要な物質を「栄養素」という。なかでも特に重要な「糖質(炭水化物)」「タンパク質」「脂質」は3大栄養素と呼ばれている。歩いたり、考えたり、話したりなど、あらゆる活動にはこれらの栄養素が必要とされる。
とくに糖質は、エネルギーの材料となる最重要栄養素だ。からだの中で、糖質であるグルコース(ブドウ糖)を燃やす(分解する)ことで、大量のエネルギーが発生する。からだ全体の総司令官である脳の細胞は、エネルギー源としてグルコースしか利用できない。そのため、グルコース不足は脳の機能低下に直結してしまうのだ。
どんな食べ物も「食べ過ぎ」がからだに悪いのであって、「食べなさ過ぎ」も、同じようにからだにダメージを与える。過度の糖質カット(制限)をしているなら注意が必要だという。
■福冨崇浩さんプロフィール
ふくとみ・たかひろ/小児科医、ふくとみ小児科院長。神奈川県出身。1984年生まれ。私立浅野高等学校卒業後、2005年日本医科大学医学部医学科入学。2011年同大学卒業後、初期研修医を経て小児科医となる。神奈川県内の病院での勤務を経て、2018年山梨県中央市にふくとみ小児科を開院。地域に根付いた小児医療に携わり、患者様ひとりひとりの健康な成長・発達を応援すべく、休日や仕事、学校のあとにも利用できるよう「日曜・祝日も診療」「平日は夜8時まで診療」「夕方や土曜にも予防接種可」などの取り組みを行っている。著書に『中学生のための人生が変わる勉強法』(自由国民社)がある。
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