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ビールで乾杯は身体によくない 医師が教える飲酒法

美しい女は呑んでいる

 最初の乾杯はビールやスパークリングワインや炭酸割りのような軽い酒で行い、徐々に重いお酒に変えていく。お酒好きにとっては定番のこの飲み方、実は、美容や健康によくないと知っているだろうか。

 今回は、2023年6月9日に発売されたお酒のスペシャリスト・友田晶子さんの新著『美しい女は呑んでいる』(主婦と生活社)から、最初の1杯で炭酸を飲んではいけない理由を紹介する。

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酔い防止の秘訣は「小腸」にあり

 本書を監修した、日本のアンチエイジング医学の第一人者・青木晃さんによると、スパークリングワイン、ビール、ハイボールなどの炭酸系のお酒は、とくに「最初の1杯」では避けた方がいいという。

 なぜダメなのか。最初の1杯でビールや炭酸割りなどを飲むと、酔いがまわりやすくなり、悪酔いしやすくなってしまうからだ。炭酸ガスは、胃のぜん動を促進し、小腸でのアルコール吸収を速めてしまう。酔い防止には、できるだけアルコールを胃にとどめて、小腸に行かせないようにすることが大切なのだ。

 そのため、炭酸は基本的に避けた方がいいのだが、暑い季節には、どうしても冷えたビールやハイボールでのどを潤したくなる時もある。そういう時は、最初の1杯を我慢して、小さなグラスでケチケチ飲んだり、食事の最後に飲んだりすれば、ある程度は悪酔いを防ぐことができるという。

飲む前に食べたいトマト

「それでもビールで乾杯したい」という人は、飲酒前にトマトを食べると悪酔いしにくくなるという。

 そもそも、アルコールを吸収しにくくなり、ついでにゆるやかに血糖値を上昇させてくれる飲酒前の野菜は健康にいいとされる。中でもトマトは、アルコール代謝を助け、適度な糖質の補充にもなるベストな食品。アルコール吸収を穏やかにする食物繊維の多い海藻類や、健康効果の高いビネガー、レモンなどの柑橘を搾って一緒にとれば、より効果的だ。

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■友田晶子さんプロフィール
ともだ・あきこ/のべ12 万人のきき酒師やワインソムリエを輩出してきたお酒の先生。日本酒、ワイン、ビール、焼酎など、あらゆるお酒に精通し、トータル飲料コンサルタントとして30 年以上のキャリアを持つ。「(一社)日本のSAKEとWINE を愛する女性の会(通称:SAKE 女の会)」代表理事。日本料飲ビジネス研究会代表。田崎真也氏の会員制ワインバーの元代表。

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■青木晃さんプロフィール
あおき・あきら/医療法人晃和会ウェルエイジングクリニック南青山理事長。元順天堂大学大学院加齢制御医学講座准教授、日本健康医療学会常任理事、日本抗加齢医学会評議員。日本のアンチエイジング医学の第一人者として20 年以上に渡り活躍。ソムリエ、ワインエキスパートエクセレンス、SAKE DIPLOMA の資格も持ち、東京にあるワインスクール レコール・デュ・ヴァン渋谷校の校長も務め、日本唯一の現役" ソムリエドクター"としても知られる。


※画像提供:主婦と生活社

 
  • 書名 美しい女は呑んでいる
  • 監修・編集・著者名著者:友田晶子、医療監修:青木晃
  • 出版社名主婦と生活社
  • 出版年月日2023年6月 9日
  • 定価1,650円(税込)
  • 判型・ページ数176ページ
  • ISBN9784391159646

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