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専門家も警告 能登で「平常時の300倍」の群発地震が起きている

AERA(アエラ)2023年5月22日増大号

 最近、大きな地震が相次いで起きている。2023年5月5日に石川県能登地方で6強の地震が起き、11日未明には、千葉県で最大震度5強の地震があった。どちらも大災害にはならなかったものの、久しぶりに緊急地震速報を聞いて、「もしかして、大きな地震の前触れ?」と不安になった人は多いはず。

 5月15日発売の「AERA(アエラ)2023年5月22日増大号」(朝日新聞出版)は、これらの地震について専門家にインタビュー。ふたつの地震の関連性や、さらなる大地震の可能性の有無を聞いている。

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「AERA(アエラ)2023年5月22日増大号」(朝日新聞出版)

地震は日本中どこでも起きる

 千葉で起きた地震を、専門家はどう見たのか。

 東京大学名誉教授の平田直さんによると、千葉の地震は「フィリピン海プレートの内部で起きた地震」でしかなく、2年以上続いている地震活動のひとつであり、「特に注意が必要」な能登地方の地震とは無関係だという。

 日本は3枚のプレートが重なっている複雑な構造を持ち、そもそも地震が起きやすい。日本の内陸およびその周辺では、M(マグニチュード)6程度の地震なら1ヵ月に1回、阪神・淡路大震災や2016年熊本地震に匹敵するM7クラスの地震も1年に1回ほどの頻度で起きている。大きな地震は日本中どこでも起きうるのだ。千葉の地震はM5.2。たまたま都市部に近かっただけで、特別大きなものではなかった。

 東北大学災害科学国際研究所教授の遠田晋次さんも、千葉の地震については、「特段何かが起こったというわけではなく、普段通りの地震活動の一環」であるとして、特別視していない。

 一方、能登地方の地震には警戒が必要だという。地震の発生回数と大きな地震が起きる可能性には相関関係があるとされるが、能登地方では2020年末ごろから平常時の300倍とも言われる群発地震が起きている。地盤もかなりひずみ、地震が起きやすい状態が続いていて、今後も注意が必要だという。

 記事ではこのほか、実際に地震が起きた際に取るべき行動について、また、土砂崩れなど、地震の後で気を付けるべき二次災害についても語っている。

森永卓郎「地獄の」相続体験談

 巻頭特集「相続でモメない手続き」では、誰もがいつかは直面する相続問題を取り上げている。相続でモメないために今からできる準備として、遺言書や財産目録を生前に準備しておくことの重要性、デジタル遺産の整理・処分のためのポイント、相続税負担を抑えるための節税方法などを詳しく紹介。実際に相続を体験し「地獄の作業でした」と語る経済アナリストの森永卓郎さん、実家じまいに多大なコストと労力をかけたタレントの松本明子さんによるリアルな体験談も。今はまだ問題に直面していない人も、将来に備えるために必読の特集となっている。

 表紙には、5月17日にアルバム「i DO ME」をリリースする「Snow Man」の佐久間大介さんが登場。ロングインタビューでは「Snow Manは全員が個性の塊」と断言。「好き」や「個性」をキーワードに、自分が大切にしたいことをじっくり語っている。

 また、連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、この連載のスタイリングも担当する、スタイリストの丸本達彦さんをゲストに迎えた対談の最終回。話題は、仕事で一緒に訪れた沖縄で見たという、ある忘れられない光景について。各ゲスト最終回の恒例、松下さんが丸本さんをイメージして選ぶ「色」選びも。

 今号では、以下の記事も掲載。

G7広島サミット 試される首相の器量
「新しい戦前」の暴力にあらがう 民主主義を取り戻す
「ジェンダー平等」の秋篠宮家
英戴冠式で見えた「最大の敵」
「年内駆け込み」つみたてNISA売れ筋ランキング
クルド人の傍らに戦争も災害も
鍛えて育てる"スーパー乳酸菌"
コーダである息子が見つめた母の人生
ハナコ・秋山寛貴の『#秋山動物園』 おやつ食べつつペラペラ
トップの源流 損保ジャパン・西澤敬二会長
大宮エリーの東大ふたり同窓会 ゲスト・山崎直子
ジェーン・スーの「先日、お目に掛かりまして」
現代の肖像 高知東生・表現者

※画像提供:朝日新聞出版

  • 書名 AERA(アエラ)2023年5月22日増大号
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2023年5月15日
  • 定価510円(税込)
  • 判型・ページ数80ページ

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