もしも学校帰りに大地震がきたら? もしも建物の中に閉じ込められたら?
地震はいつどこで起こるかわからない。子どもがひとりで外にいるときかもしれない。そして大人も案外知らないことが多い。東日本大震災からまもなく12年。いま、親子で読んでほしい1冊がある。
地震をはじめとする"日常におけるピンチ"に着目した『大人も知らない? サバイバル防災事典』(マイクロマガジン社)だ。本書の「Part1 地震のサバイバル編」から、パニックに陥りそうなシチュエーションにおける"サバイバル・テクニック"を3つ紹介しよう。
→ 「4つの危ない」への注意で命を守る!
学校や地域の防災訓練は、大人がいる状況で行われる。では、子どもがひとりの状況で大地震が起こったら、どうしたらいいのだろうか。
大事なのは「4つの危ない」(落ちてくる・倒れてくる・動いてくる・割れるもの)から離れること。たとえば、看板や瓦屋根、電柱、ブロック塀、自動販売機、車、窓ガラスなど、通学路の危険な場所をふだんから意識しておこう。
揺れがおさまったら「より安全だ」と思える場所へ避難を。学校へ戻るのか、家へ帰るのか、緊急避難場所へ行くのかなど、地震が起こったときの対応を家族で話し合っておこう。
→ 大きな音を出して自分の居場所を知らせる!
揺れによって家がゆがむと、ドアや窓が開かなくなることがある。もしも閉じ込められたら、居場所を知らせて助けを求めよう。
このとき、体力を残すために大声をあげず、かたい物でドアや壁を叩いて音を出す。たとえばランドセルなど、身の回りの物に防災用の笛をつけておくのもおすすめ。家具の下敷きになって身動きがとれない場合も、声ではなく音で知らせよう。
■自分の居場所を知らせる方法
1 鍋や壁などを叩く
2 笛を吹く
3 鏡で光を反射させる(夜の場合は懐中電灯を点滅させる)
4 居場所を書いた紙を外に落とす
→ 災害用伝言ダイヤルや三角連絡法を使う!
電話がつながりにくくなった場合、「災害用伝言ダイヤル(171)」のサービスが使えるようになる。運用が始まる際は、テレビやラジオなどのニュースで知らされる。これはメッセージを録音・再生できる声の伝言板。登録する電話番号を家族で決め、体験利用できる日に試しておこう。
このほか、災害地域から離れた場所に住む人を通して連絡を取り合う「三角連絡法」の相手を決めておくと、さらに安心。
■災害用伝言ダイヤル(171)の使い方
1 171に電話をかける
2 録音は「1」を押す/再生は「2」を押す
3 電話番号を入力(自宅の電話番号/家族の携帯番号を決めておく)
4 音声案内にしたがってメッセージを録音/再生する(1件あたり30秒以内)
本書は、大人から子どもまで楽しめる雑学本【大人も知らない?シリーズ】の最新作。地震・気象災害・アウトドア・日常のピンチを想定し、自分で自分を守るための"サバイバル・テクニック"56個を紹介している。
アクシデントに直面したとき、"サバイバル・テクニック"を知っているのと知らないのとで生存率は大きく変わってくる。もしものときにサバイブできるように、あらゆるピンチをシミュレーションしながら、防災の知識と行動を身につけておこう。
■目次
Part1 地震のサバイバル編
Part2 気象災害のサバイバル編
Part3 アウトドアのサバイバル編
Part4 日常のサバイバル編
■監修:国崎信江さんプロフィール
くにざき・のぶえ/危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表として、女性、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱し、国や自治体の多くの防災関連の委員を務めるかたわら、講演やテレビ、ラジオ、新聞等で情報提供をしている。一般的な防災対策から、家庭の防災、地域防災、施設防災、企業防災などや、地震から家族を守る方法、災害から財産を守る方法、防災用品を準備するポイント、発災時の避難所運営など、被災地支援の経験をもとに幅広い内容での講演を行っている。
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