地震や豪雨。あなたの住む町も、いつ自然災害に見舞われるか分からない。そんな「もしも」に備えて、災害用品を買いそろえている人も多いだろう。でも、いざという時に使いこなせる自信はあるだろうか。なかには、どこにしまったか覚えていない、なんて人もいるかもしれない。
災害時に困らないためには、「いつも使う」あのアイテムを「非常時も使える」モノにシフトしていこう。つまり、備えるだけの防災グッズではなく、「普段使い」ができるアイテム選びが大切だ。
『もしもに役立つ、いつものモノ選び 防災グッズは備えず使う!』(エムディエヌコーポレーション)では、ブログ「良品生活」が人気の松永りえ(mujikko)さんが、熊本地震で被災した経験を生かし、「普段も使えて非常時にも役立つアイテム&収納のコツ100選」を提案する。
実際に、避難生活を送った体験から「こういうアイテムがあればよかった」と痛感したモノを厳選している。
たとえば照明。コンセントも乾電池もない時に頼れるのが、ソーラーパネル充電のライトだ。災害用のライトは機能性が最優先で武骨なデザインが多く、ふだんは目につかない場所に置きがち。でも、松永さん宅にあるソーラーランタンはとってもおしゃれだ。洗練されたデザインで、いつもはインテリアのアクセントとして活躍している。
電気もガスも使えない状況で活躍するのが、コンパクトに収納できるクロスウォーマー。ミニキャンドルで缶詰や牛乳の温めができる。
「もしも」のためだけにアイテムを購入しようとすると、いつか備えていこうと思って先延ばしになってしまったり、買いっぱなしで中身を見直さなかったり、食品の場合はいつの間にか賞味期限が切れていたということも。
いつも使えるアイテムであれば、普段からまめに買い足すことができ、防災グッズに触れることで、もしものときも慌てずスムーズに使いこなせる。
ほかにも、最強の防災グッズになるアウトドア用品、安心安全な収納方法、命を守るための防災リュックの選び方といった、非常時に役立つモノ&アイデアを紹介している。自分と大切な人の命を守るために、「もしも」に対する意識を高めていこう。
目次
Chapter1 いつも使って慣れておく もしもの時にも役立つアイテム
Chapter2 おしゃれ心も満足! もしもに役立つアウトドア&お出かけアイテム
Chapter3 防災アイテムとすっきり暮らすコツ
Chapter4 命を守るための防災リュックの作り方
■松永りえ(mujikko)さんプロフィール
防災収納インストラクター。診療放射線技師として10年間病院に勤務したのち、整理収納コンサルタントとして独立。2016年に熊本地震で被災し「快適な暮らしは安全の上にこそ成り立つ」と実感してからは防災にも力を入れ、自身が提唱する「防災収納」を広めるために、テレビ・セミナー・執筆など幅広く活動している。収納や時短ワザ、防災をテーマに10年以上、ほぼ毎日綴っているブログ「良品生活」は月間最高150万PV、Instagramのフォロワーは7万人以上。著書に『家じゅうのプチストレスを解消! すごい収納用品、すごい100円グッズの使い方図鑑』(エムディエヌコーポレーション)、『長く使える ずっと愛せる「無印良品」探し』(主婦の友社)がある。整理収納コンサルタント、防災共育管理士の資格を持つ。
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