地震による死亡原因として最も多いのが「圧死」だ。阪神・淡路大震災で亡くなった方の77%が窒息・圧死だといわれている。首都直下型地震や南海トラフ地震など、この先30年間に発生する確率は70~80%と予想される今、部屋の家具の配置を見直しておきたい。
2022年8月10日発売の『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』(扶桑社)では、レスキューナースの辻直美さんが地震に強い部屋作りのポイントを解説する。
地震が起きたときの「落ちる」「倒れる」を防ぐポイントは以下の5つ。
腰より高い位置に重いものを置かない
家具の重心を低くする
玄関までの避難路の確保
寝る前だけ片づける
どこか1か所「安全地帯」をつくる
一見、片付いた部屋。こんなふうに整頓されていても、防災的にはNGになりうる。
飾り棚は地震の揺れでものが落ちる可能性があり、危険だ。
続いてこちら。どこがNGなのか、わかるだろうか。
ハンギングプランツに陶器の器が使われており、ソファの上につるされているので危ない。
また、見せる収納は便利だが、地震の際には凶器となりうる。
地震に強い部屋にするためには、お金がかかるわけではない。辻さんの防災術は100円ショップで買ったS字フックや滑り止めシートを駆使する。
2018年6月18日に震度6弱の大阪府北部地震が起きたときに、辻さんとお隣の家の様子を記録したものがこちら。同じ間取りでも被害の差が異なる。
<キッチンの様子>
辻家は調味料のボトルが4本倒れただけだが、お隣は食器が割れて危険な状態に。
<寝室の様子>
辻家は変化なし。お隣はベッドの上にタンスが倒れている。
非常用のバッグなどを用意している方もいるかもしれないが、ぜひお部屋の家具もチェックしてほしい。本書に掲載されている防災は、日常的なアイテムでできることばかり。いつ起きるかわからない地震に備えて、できることから着手しよう。
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