雰囲気のいいカフェで甘いお菓子をほおばるのは至福のひと時。近場のカフェだけでなく、遠方の人気カフェのお菓子を自宅で楽しめるとしたら...?
2022年11月12日に発売された『おうちで作れるカフェのお菓子』(世界文化社)は、全国の人気カフェ10軒の秘蔵レシピ31品を、店主の思いとともに大切に綴った1冊。噂の看板スイーツが話題のあのカフェ、気になるけどまだ行けてない......そんなときにも役立ちそうだ。
ここでは、本書に掲載されている東西の人気カフェ2店の看板スイーツを紹介しよう。
東京大田区にある「お茶とお菓子 まやんち」の「蒲田モダンロール」は、抹茶を使った淡いグリーンの生地でこしあんと生クリームをくるんだロールケーキだ。
店主の八代まゆみさんは、お店のお菓子の約束ごととして、作り置きはせずその日に作ったものをその日に出すこと、体にやさしく安全な食材を厳選して使うことを決めているそうだ。
同店では、お菓子とお茶との相性も提案してくれる。あんこと生クリームを一度に楽しめる、和洋折衷なお菓子・蒲田モダンロールには「欧米でも通好みのお茶として愛飲される、台湾茶の『東方美人』はいかがでしょう?」とのこと。
飲み物とのペアリングまでこだわることで、いっそう本物のカフェのような気分に近づくかもしれない。
続いては、おいしいお菓子があふれる街、神戸から。
上の写真の「クランベリーチョコチップスコーン」は、ドイツ語で「光」を意味する店名を掲げた「カフェ リヒト」自慢の一品。
クランベリーとチョコチップ、それからアーモンドが主役のスコーンで、「しっかり、焼きこむからこそのザクザク感とこうばしさ」が魅力だ。
店主の相原祐子さんがひとりで切り盛りしているという同店は、おひとりさま向けのカフェだそう。「読書などしながら、のんびりお茶とお菓子を楽しんでいただきたくて」という思いから、こだわりの一品を日々、手作りしているのだ。
著者の山村光春さんは、焼きたてのクランベリーチョコチップスコーンが出てきたときのお店の様子をこう描写している。
<おいしい香りにつられ、他のものを注文していたお客さまが、「あの人のあれ、追加でいただけますか?」また別の方も「私も。テイクアウトで」とぞくぞく注文が入り、連鎖が起こります。これも小さなお店ゆえ> (本文より)
見ているだけでは満足できない、どうしても食べずにはいられない絶品のお菓子......ぜひとも味わってみたくなる。
本書では、これら2品を含めた計31品のレシピが掲載されている。本当は教えたくない!?こだわりの秘蔵レシピたちを、おうちで再現してみるのはどうだろう。
■山本光春さんプロフィール
やまもと・みつはる/企業広告をはじめ、雑誌や書籍、ウェブなどメディアの編集、執筆を手がける「BOOK LUCK」主宰。全国のカフェを長年巡り歩いてきた経験をもつ。著書に『眺めのいいカフェ』、共著として『カフェの話。』(いずれもアスペクト)、『カフェをはじめたくなる本、カフェをやめたくなる本』(ギャップ出版)など。
(文・犬飼あゆむ/ライター)
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