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「セクハラのいま」をアエラが特集。King&Prince髙橋海人さんへのインタビューも。

AERA(アエラ)2022年11月21日号

 11月14日発売の「AERA(アエラ)2022年11月21日号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は「セクハラを許さない」。社会問題化して久しいが、セクハラ被害は後を絶たない。なぜ、セクハラは起きるのか、どうすればなくなるのかを改めて考える内容となっている。

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「AERA(アエラ)2022年11月21日号」

数百万人が性被害に。なくならないセクハラ

 1989年、セクハラが社会問題として認識されるようになり、「セクシャル・ハラスメント」が新語・流行語大賞に選ばれた。それから四半世紀以上。セクハラや性暴力は依然としてあちこちにはびこっている。

 内閣府が2021年に公表した調査結果では、女性の14人に1人(6.9%)、男性の100人に1人(1.0%)が、無理やり性交などをされた経験を持つことが明らかになった。単純計算で被害者数は数百万人に及ぶ。いまの日本では、性被害に遭うことは決して珍しくはないと言えるだろう。一方で「被害がある」と答えた人の中で、警察に相談したのはわずか5%にとどまっている。

 被害者らによる一般社団法人「Spring」代表理事の佐藤由紀子さんによれば、多くの被害者は被害後、生き延びるだけで精一杯になり、被害を認識すること、警察に行く勇気を持つことができないという。同法人が2020年8~9月に実施した「性被害の実態調査アンケート」では、報告された5899件の被害のうち、半数以上の人が「すぐに被害だと認識できなかった」と回答。被害の認識まで平均で7.01年かかることがわかった。

 ハラスメントの相談を行う一般社団法人「日本ハラスメント協会」代表理事の村嵜要さんも、「最近セクハラが減ったか。そんなことは全くないですね」と断言する。厚生労働省が発表した「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」(2020年度版)では、過去3年間に各ハラスメントの相談があった企業のうち78.7%が「セクハラに該当する事案があった」と回答。東京都産業労働局が発表した「労働相談及びあっせんの概要」(21年度版)によると、同年のセクハラに関する労働相談は945件あったという。

社会に求められるセクハラ対策

 なくならないセクハラに、社会や企業はどう対応すればいいのか。2020年に施行されたパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)では、「フリーランス」「取引先の従業員」「就活生」に対しても「自社の従業員と同等程度のハラスメント対策をするのが望ましい」と明記され、性的少数者に対するハラスメント(ソジハラ)の防止も定められた。

 ただ、現行の法制度には足りない点もあると村嵜さんは指摘する。

 自社従業員以外へのハラスメント対策は『望ましい』ではなく義務化すべきですし、企業に罰則がない点も不十分です。ハラスメント対策をとらない悪質企業は従業員の入れ替わりも激しいので、求人広告の掲載禁止なども、企業側の危機感を強めるうえで有効だと思います(村嵜さん)

 また、被害が申し立てまで進んだ場合、本人や関係者への聞き取り調査が行われる。男女雇用機会均等法ではそれを理由とした解雇など「不利益な取り扱い」を禁止しているが、ここにも改善の余地があると村嵜さんは言う。

 『被害者を助けたい』と思っても、自身も仕事を失うリスクを抱える実態が、多々あるんです。たとえば企業側が『不利益取り扱いをしません』とする証明書を作成し、調査対象者に配布する。明確な禁止がそこにあるという大きな説得力につながります。ぜひ推進していきたいです(村嵜さん)

脱退発表前のキンプリインタビュー

 表紙は、先日、衝撃の報告を行ったKing&Princeの髙橋海人さん。その発表の前に行われたという貴重なインタビュー・グラビアを収録している。

 役者として重要な役に次々と挑戦している髙橋さんが、「演技はその役が生きていなければいけないのが難しい」「どうしたら愛しいと思ってもらえるか試行錯誤している」と役者業に対する素直な気持ちを吐露。デビューから5年目を迎えたグループについては、「メンバーは4年前よりみんな素になっていると思います。King & Princeには嘘がない」と語り、「一つ一つを頑張っている5人が、歴史を重ねた先に、幸せになっていたら最高だなと思います」とこれからへの思いを語っている。

 このほか、集中連載「ソニーな人たち」では、人気ユニット「YOASOBI」を生み出した2人の若手社員を取材している。連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、千鳥のノブさんをゲストに迎えた最終回。それぞれに歩んできた道を振り返りながら、「仕事を長く続けるために大切なこと」について語り合っている。

 今号では、以下の記事も掲載。

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  • 書名 AERA(アエラ)2022年11月21日号
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2022年11月14日
  • 定価440円(税込)
  • 判型・ページ数84ページ

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