急な気温の変化で体調を崩しがち......そんなときによく話題に上るのが、自律神経だ。自律神経を整えるのが大切、とはよく聞くけれど、実際にどうやって整えればいいの? そもそも自律神経って何?
今回は、そんな疑問にやさしく答えてくれる2冊を紹介したい。
『マンガでわかる自律神経が整う5つの習慣』(宝島社)は、自律神経の第一人者である、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが自律神経を整えるために大切な「5つの習慣」をマンガでわかりやすく解説してくれる。
本書には、性別・年齢・職業がそれぞれ違う、いずれも自律神経の乱れによる不調で悩んでいる人たちが登場する。
仕事のストレスによる便秘に悩むバリキャリ会社員。痩せたくてダイエットに励んでいるのになかなか綺麗になれないと落ち込む女性。体内時計が狂ってしまって朝起きられず、家族には「サボり」と怒られてしまう学生......。
彼らの悩みには、思い当たるふしがある人も多いのではないだろうか。著者の小林さんによれば、いずれにも共通している原因は「自律神経の乱れ」。
交感神経の「コウちゃん」、副交感神経の「フクちゃん」をはじめ、体の一部たちを擬人化したマンガを読み進めながら、生活習慣を改善する方法が学べる。
マンガでポイントを押さえた後、実際に自分の生活へ取り入れるときに役立つのが、同じ著者による『自律神経を整える手帳【日付書込み式】』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)だ。
2022年10月21日に発売された本書は、小林さんが20年にわたる研究で発見し、また開発・実践してきた「自律神経を整える方法」の中から、特に効果が高いと確信しているメソッドをピックアップ。それらが手帳形式にまとめられているため、自分で書き込みながら、自律神経を整えるための習慣を少しずつ積み重ねていく実感が得られる。
手帳ページの中でもスペースが割かれているのが、小林さんが最も推奨しているという「3行日記」を書く欄だ。
これは、「セブンラインズ」というカルテの書き方を応用したものだそう。と言っても、やり方は簡単。以下の3つについて、要点だけをさっと書けばいい。
1、今日いちばんだめだったこと
2、今日いちばんよかったこと
3、明日かならずやりたいこと
なお、守ってほしいこととして「手書きであること」「1→2→3の順で書くこと」と説明されている。また、1だけを書くのはストレスになりやすいので避けるべきとのこと。
この3行日記を続けることで、自分の心と体をコントロールすることにつながり、自律神経の乱れを修正し、より健康的な生活へ導いてくれるという。
1年のうちでも、気温差が激しく不調に陥りやすい時期。巷でよく聞く「自律神経」について、改めて学び直すには良い季節かもしれない。
■小林弘幸さんプロフィール
順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
1987年順天堂大学医学部卒業。1992年同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手らへのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案している。著書に『自律神経を整えるぬり絵』、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム)など。
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