イギリス・ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見された。その男は、晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストだった。事件について城では箝口令が敷かれ、警察とMI5はロシアのスパイによるものと見なし捜査するが、容疑者が50名もいて難航。でも大丈夫。城には秘密の名探偵がいるのだ――。
2022年7月21日に発売された『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』(角川文庫)は、なんとイギリス発の王室ミステリ。探偵役は、今月8日に96歳で亡くなったエリザベス女王。ウィンザー城で起きた奇妙な殺人事件を華麗に解決していく。
著者は、長年にわたって王室をウォッチしてきたというイギリスの作家S・J・ベネットさん。翻訳は「ジャック・フロスト警部」シリーズの訳者・芹澤恵さんが、解説は「女子ミステリー」に詳しい書評家の大矢博子さんが、それぞれ担当している。
すでに英国で10万部を突破し、18ヵ国で翻訳されている本作。業界内からも絶賛の声が届いている。
優しく愉快で、控えめながら説得力があり、全くもって魅力的。英国王室の神秘性に探知性を加えている(アマンダ・クレイグ)
抜け目なく賢明で好奇心旺盛な女王陛下の姿である(ガーディアン紙)
この本のすべてを愛している...。女王陛下が王冠の下に他の事件も隠し持っていますように。『木曜殺人クラブ』は面白かった。『ウィンザー城の殺人』はもっと面白い(TheBookbag.co.jp)
エリザベス2世を探偵役とする楽しいシリーズ。温厚で賢く、機知に富んだ女王とその王室生活は魅力的だ(パブリッシャーズ・ウィークリー誌)
作中で描かれているのは、90歳のエリザベス女王。女王の死を悼みながら、世界中でベストセラーの本格派王室ミステリを楽しもう。
■S・J・ベネットさんプロフィール
英国ヨークシャー出身。軍人の娘に生まれ、幼いころから世界各地を転々とする。ロビイスト、戦略コンサルタント、ベンチャー企業のプロジェクトマネージャーなどさまざまな職を経て、YA小説を書くようになり、いくつかの文学賞を受賞する。本シリーズで一般向けの推理作家に転身。ロンドン在住で、長年にわたって王室をウォッチしてきたが、「女王陛下が密かに事件を解決している、という話は寡聞にして聞いたことがない」とのこと。
■芹澤恵さんプロフィール
英米文学翻訳家。成蹊大学文学部卒業。「ジャック・フロスト警部」シリーズ(創元推理文庫)、『フランケンシュタイン』(新潮文庫)、『密林の夢』(早川書房)、 『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(光文社古典新訳文庫)、『ヒロシマ・ボーイ』(小学館文庫)、『リリアンと燃える双子の終わらない夏』(集英社)、『世界を変えた100人の女の子の物語』(河出書房新社、共訳)など多彩なジャンルの翻訳を手がける。
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