「コロナ禍で同調圧力が強まった」「繊細・敏感な人が増えた」と言われる昨今。他人の目が気になってストレスになり、自分の意思で自由に話す・動くことがむずかしい人が増えているという。
2022年9月17日に発売される『最新研究でわかった"他人の目"を気にせず動ける人の考え方』(秀和システム)は、そんなムードの中で苦しむ人に向けて、明治大学教授の堀田秀吾さんが、より「自由な自分で生きる」ことを実現するための方法を教えてくれる実用書だ。
司法におけるコミュニケーション分析を専門とし、「世界一受けたい授業」(NTV系)などメディアでも活躍する堀田さん。本書では、その堀田さんが、世界中の超一流研究機関の研究者たちによって行われてきた実証的な研究をエビデンスとして紹介しながら、「同調圧力は幻想である」「気にしてるのは自分だけ。他人が気にしてるのはその他人自身」ということを明らかにしている。
本書ではたとえば、以下のようなエビデンスが紹介されている。
・自分が心配している半分も、他人に注目されてはいない
――コーネル大学 ギロビッチら
・損をしてでも自分の話をするほど、人間の関心は「自分」に向いている
――ハーバード大学 タミルとミッチェル
・不安な態度の人がいると、言葉を交わさなくても(周囲の人の)脳のパフォーマンスが悪くなる
――カリフォルニア大学リバーサイド校 フリードマンとリジオ
・人は「動かない」ほど疲れる
――ジョージア大学 ピュエッツ
周囲にどう思われるかを気にするのがバカバカしくなり、ラクになれるエビデンスの数々と、堀田さんが言語学、心理学、脳科学、法学などさまざまな分野の知見を融合して提案するコミュニケーションの解決策。「こんな研究があるのか!」と読み進めるうちに、空気を読みすぎることなく、サクサク動ける自分に出会えるかも。
≪目次≫
1章 こっちの半分も、他人は気にしていなかった
2章 あす忘れそうなことでも気になる理由
3章 ストレスの9割は「あの人」が原因?
4章 「気にならない状態」を作れる頭のいいしかけ
5章 自己肯定感が上がる「距離」の法則
6章 上司と部下の「気にする・しない」
7章 すぐ動ける人になる考え方
■堀田秀吾(ほった しゅうご)さんプロフィール
1968年熊本県生まれ。明治大学教授。言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了・博士課程単位取得退学。専門は司法におけるコミュニケーション分析で、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな分野を融合した研究を展開。「世界一受けたい授業」(NTV系)などメディア出演も多く、活動は多岐にわたる。著書に『図解ストレス解消大全 科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)、『世界の科学研究から導き出したコミュニケーションの大誤解』(大和書房)などがある。
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