今年は3年ぶりに、行動制限を伴わないお盆休みとなった。久しぶりに家族に会えるのを喜ぶ人もいる一方で、「制限がなくなっても帰省しません」「帰りたくないけど、コロナを言い訳にできなくなった......」という人も少なくないようだ。
その一因は、親世代と子世代の価値観のずれ。「自分は独身が気に入っているのに、親は結婚を急かしてくる」「いまだに"女だから"という理由で家事をさせられる」など、思い当たる節はないだろうか。考えを押しつけてくる親は、いかにかわせばいいのか? 大人の親子関係を円滑にするヒントをくれる本を3冊ご紹介しよう。
『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』
石原加受子 著/あさ出版
親も子も「自分が正しい」と思っていて、自分の考えを押しつけ合う。なぜこうなってしまうのか? それは、多くの親子が「察し合う」コミュニケーションはできても、言葉で「伝え合う」コミュニケーションができていないからだ。親子が苦しくなくなるコミュニケーションとは、一体どんなものだろうか?
本書では、親子関係を苦しいと感じるメカニズムを解き明かし、「親の正論より、自分の欲求」、「相手の言葉に反応するのをやめてみよう」など、苦しい関係を抜け出すコミュニケーションのポイントを具体的に解説している。
『よけいなひと言をわかりあえるセリフに変える 親子のための言いかえ図鑑』
大野萌子 著/サンマーク出版
「よけいなひと言」を言いかえて、コミュニケーションを円滑にするための「言いかえ図鑑」シリーズの著者、大野萌子さんは、親子のコミュニケーションについてこうアドバイスしている。
「親の気持ちとか受け入れられないかもしれないけど、『お母さん、そう思ってるんだね』『そういう考えなんだね』と受け止めて、『私のことも理解してほしい』ということを伝えていくことがすごく大事」
(テレビ朝日「グッド!モーニング」2022年8月15日放送より)
つい何でも言ってしまいがちな家族だからこそ、気をつけたい「よけいなひと言」とは? 「言いかえ図鑑」で普段のコミュニケーションを見直してみよう。
『母のトリセツ』
黒川伊保子 著/扶桑社
最後は、ベストセラー「トリセツ」シリーズから。
「基本、母は子を、服従させることで守ろうとしているのである。」
「母親に服従することはない。
(中略)
でもね、愛は返してやったらいい。
彼女が欲しいのは、結局のところ、愛なのだから。」
(本文「はじめに」より)
服従させようとしてくる母に対して、「服従ではなく、愛そのものを返す」ことが重要だという。でも、「愛を返す」と言ってもそう簡単ではない。では、どう行動すればいいのか? 「『毒母』と呼んでも解放されない」「母親の長い話を止める方法」「『気にかかること』を思い出させない」など、この「トリセツ」さえあれば、帰省も無敵かもしれない。
BOOKウォッチの紹介はこちら。<帰省が憂うつ...「トリセツ」著者が教える「母親の口数を減らす方法」>
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