年末年始、昨年はコロナで帰省を免れたが、感染者数も減ってきたし今年は行くしかないか......と、実母や姑の顔を思い浮かべて憂うつな気分になっている人も多いのではなかろうか。
そんな方には、黒川伊保子さんの『母のトリセツ』(扶桑社)を読んでおくことをおすすめしたい。累計88万部超の「トリセツ」シリーズの最新刊で、今回は、「母親との上手な付き合い方」がテーマだ。
帰省をすれば、長々と愚痴を聞かされたり、子どもの教育に干渉してきたり。うっかり口ごたえしようものなら、機嫌を損ねてたいへんなことになる。そんな、「母親の機嫌にいちいちビビらない方法」を、脳科学・人工知能(AI)研究者の黒川さんが指南する。
黒川さんによれば、"うっせぇ母"には、「意見は聞かずに、愛だけ返す」方法が有効だ。「子供にあげた人生を手放せない『ケチ』な人」と割り切ると、適度な距離感が保てるという。
母親に服従することはない。母親が脳に描く「世間体のいい息子(嫁)」になる必要はない。
たいていは母親の希望どおりになんかなれやしないし、無理になったとしても、いい人生とは限らない。脳には、最初から「いのちの使命」が仕込まれている。その脳の生きたいように生きることが、人生の充足につながるように、脳は作られているのだから。
でもね、愛は返してやったらいい。彼女が欲しいのは、結局のところ、愛なのだから。
(「はじめに」 より)
恩があっても母の理想通りに生きる必要はない、と黒川さんは指摘する。本書には、母親と適切な距離感を保ったうえで、上手に喜ばせるノウハウが書かれている。
目次は以下の通り。
第一章 母の機嫌にビビらない人生を手に入れる
母親の口数を減らす方法
「ありがとう」と「ごめんなさい」のサンドイッチは無敵である
「心にだけ謝る」で世間も撃退できる
第二章 母の愛は「毒」であると知る
ムカつく会話の真相
母親の理想通りに生きた弊害
世間体を気にする人に育てられた人に
第三章 母親に巻き込まれないためのノウハウ
母親の長い話を止める方法
電話は「案じること」から始める
あっさりと「放っておいてね」と言おう
第四章 母親をつき放しつつ喜ばす方法
「良かれと思って」がうっとうしい
長く生きた女の蒸し返し癖
「母の痕跡」を残さない
親を喜ばせたいという気持ちは自然なものだ。一方で、過度なプレッシャーや過干渉に苦しむ人も多いのも事実。上手にコミュニケーションをとって、良い関係を築いていきたい。
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