7月22日発売の「プレジデント」(2022年8月12日号)は、「『介護とお金』の大問題」と題して特集している。親子で払いすぎてないか? 騙されてないか? 一度点検してみたらどうだろう。
介護ジャーナリストの太田差惠子さんによる「介護のお金」完全図解ガイドがわかりやすい。まず、介護費で大損しないための3つの大前提を挙げている。基本は親のお金を使うこと、お金の話は最初にすること。制度を使い倒すことだ。
そのうえで、入院から退院後の介護保険の申請、ケアマネジャーへの依頼、訪問介護、通所サービス、介護施設への入所、終活、看取りまでの流れを解説している。親の様子が気になり始めた人は保存しておくと役立つだろう。
名古屋市立大学大学院教授の吉田輝美さんは、老人ホームを選ぶための正しい視点を解説している。在宅か施設か? いつから探すか? どのタイプを選ぶか? 年金や貯金に不安がある人は? などだ。高額なほど優良なわけではないという。
また、老人ホーム選びで必ず注意したい4つのポイントを挙げている。
1 未届けの施設ではないか。入り口に事業者番号や苦情解決責任者などが記載されているかチェック 2 掃除は行き届いているか。手抜きは利用者の細かい状況にも目がいかない可能性がある 3 入居者の表情 入居者が緊張している様子なら、スタッフの口調が厳しいことが予想される 4 介護サービス情報公表システム 離職状況や、有資格者数がわかる。離職者が多ければ、内部状況は劣悪だと思われる
ライターの島影真奈美さんが挙げる「老親介護で自滅する人」失敗の4大法則も興味深い。島影さんは「真面目でいい人ほど地獄を見る」と書いている。
1 役割分担を事前に決めると自滅。結論は出さない、計画も立てないのが正解 2 病院に言われたとおり退院すると自滅。「医療福祉相談室」にかけこむのが正解 3 介護休業制度で長期休暇を取得すると自滅。とりあえず半日だけ休むのが正解 4 心配だからと施設に入らせると自滅。親が自宅でいいなら割り切るのが正解
親を看取った人ならば、思い当たることがあるだろう。親が元気なうちにこうした知識を学び、準備しておくことが大切だ。
年金タイプ別「親の家計簿」改善法、届け出だけでもらえる「介護マネー」25選など、おカネにかんする記事も充実している。
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