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認知機能に深刻な影響を与える「脳疲労」。あなたは大丈夫? 11の項目でチェック!

プレジデント(2022年7月29日号)

 7月8日発売の「プレジデント」(2022年7月29日号)は、「脳疲労 ゼロ革命」と題して、「最高の休息法」を取るガイドを特集している。

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画像は「プレジデント」(2022年7月29日号)

 脳の疲労が肥満やうつ、不眠の原因になっているという。「脳疲労」という言葉を提唱した九州大学名誉教授で、BOOCSクリニック福岡で診療を行っている藤野武彦さんが、そのメカニズムを解説している。

 脳疲労とは、情報(ストレス)過多の結果として起こる脳機能の低下状態を意味する。すると、見る(視覚)、聴く(聴覚)、匂う(嗅覚)、味わう(味覚)、触れる(触覚)の5つの感覚が鈍くなるという。

 味覚の変化は食べすぎや不健康な食習慣という異常な行動につながる。悪化すると、肥満や糖尿病など身体的病気を呼び起こすことになる。

 脳疲労は体だけでなく、認知機能にも悪影響を与える。しだいに自分や他人を過度に責めたり、引きこもったりという精神的異常行動に発展、不眠症やうつ病といった疾患につながることもあるという。

 こうした考え方は保守的な医学界からなかなか受け入れてもらえなかったが、科学的に実証できた、と藤野さんは話している。

 脳疲労かどうかを自己診断するため、11項目のチェックシートを挙げている。

 ・夜中に目が覚めたり、用もないのに朝早く目が覚めることがありますか?
 ・寝つきは悪いですか?
 ・便秘することがありますか?
 ・体を使わないのに、へとへとであると思うことがありますか?
 ・気持ちが沈んで暗い気分になることがありますか?
 ・希望が持てない
 ・考えがまとまらない
 ・イライラする
 ・不安だ
 ・自分は価値がない人間だと思う

 「毎日ある」が1項目以上、または「週に2~3回程度」が3項目以上なら、脳疲労の可能性があるという。

 脳疲労を解消する方法として、「自分で自分を禁止、抑制することをできる限りしない」「自分にとって心地よいことを一つでもいいから始める」という原理を紹介している。

 また、「慢性的な疲れ」をゼロにする方法を、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんが解説している。自律神経への負荷が私たちを疲労させているとして、こまめな休憩で脳を休ませる、良質な睡眠を取るため、いびきをかかない体勢で寝ることなどを勧めている。

 夏の特別ミニ特集では、「やる気がよみがえる新習慣」として、ソロキャンプ、ぬる湯、自宅トレーニングを取り上げている。長時間座りっぱなしでも平気になる背中の鍛え方など、1日5分でできる方法は参考になりそうだ。

  • 書名 プレジデント(2022年7月29日号)
  • 出版社名プレジデント社
  • 出版年月日2022年7月 8日
  • 定価780円(税込)

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