「大災害は2011年3月」――。
そんな文言が表紙に描かれたマンガが、東日本大震災の12年前に出版されていたということで世間を驚かせた『私が見た未来』。一時期は品切れが続いていた話題の本書を、今ならアマゾンのKindle版で、297円で読むことができる。紙の単行本(1200円)と比べると、かなりお得だ。
マンガ『私が見た未来』(たつき諒)が出版されたのは、「1999年7月に人類滅亡の時が訪れる」と予言し、日本中に一大ブームを巻き起こしたノストラダムスの終末予言が何事もなく過ぎ去ろうとしていたころのこと。その時は大きな話題を呼ばず、表紙に「大災害は2011年3月」という予言を描いた作者は、この作品を最後に、ひっそりと漫画家を引退している。
しかし、出版から12年後に起きた2011年3月11日・東日本大震災以後、『私が見た未来』は一躍注目を集めることに。当時すでに絶版となっていたこともあり、その希少性からオークションでは10万円超で取引されるなど「幻の予言漫画」として扱われるようになっていく。
さらに『奇跡体験! アンビリバボー』『めざましテレビ』『週刊さんまとマツコ』などテレビの有名番組に取り上げられるようになると、注目度はより高まる。作者になりすました人物が雑誌のインタビューに答えたり、インフルエンサーらが予言に思い思いの解釈を加えたり、地上波のゴールデン番組でも紹介されるなど、日本中をざわつかせるブームを巻き起こした。
そんな中で発売された『私が見た未来 完全版』(たつき諒)はたちまちベストセラーとなり、現時点で56万部を突破する売上となっている。
復刻された『私が見た未来 完全版』は、マンガ「私が見た未来」のもとになった「夢日記」や、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」という新たな予言などを収録した充実の内容。その内容を信じるかはともかく、かなり気になる。今のうちにKindleライブラリーに加えておいて、損はないはず。
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