先日、星野源さんが主題歌を書き下ろすことで話題を生んだ映画『ゴーストブック おばけずかん』(2022年7月22日公開)。原作の児童書「おばけずかん」シリーズは、どんな本なのだろうか?
映画では謎の図鑑として登場する「おばけずかん」だが、原作の「おばけずかん」のジャンルは童話だ。個性豊かなおばけが次々と登場し、そのおばけがどんなふうに怖いのか、そして怖い目にあわないためにはどうすれば「だいじょうぶ」なのかという対処法を、ユーモラスな短いお話で教えてくれる。
登場するおばけは、「トイレのはなこさん」「ぬらりひょん」「ざしきわらし」といった古風なおばけから、「ぜんじどうふしぎベッド」「ゆかだんぼう」「いきなりしょうべんこぞう」といった、思わず正体が気になってしまうオリジナルおばけまで多種多様だ。
「おばけずかん」シリーズは累計130万部を超え、小学校の図書館では「人気すぎて借りられない!」という声まで上がっている。『ゲゲゲの鬼太郎』『学校の怪談』『怪談レストラン』『妖怪ウォッチ』など、いつの時代も子どもたちはおばけが大好き。現代の子どもには、「おばけずかん」が見事刺さったようだ。
「おばけずかん」シリーズに登場するおばけたちを、ほんの一部だけご紹介しよう。
【こうていのにのみやきんじろう】
夜中に動き出す二宮金次郎像が、校庭を走り回っている。お願いすれば一緒に走ってくれるので、マラソン大会の練習にどうぞ。
【ゆうれいアナウンサー】
給食の校内放送でとつぜん怖い話がはじまったら、それはゆうれいアナウンサーのしわざ。放送が終わると口だけのおばけが飛び出してくるので注意。生徒からは、いがいと人気。
【すけぼう】
美しいスケボーに乗った男の子。夜の住宅街にあらわれる。スケボーのあまりの美しさに、つい乗るとスピードにのって止まらなくなる。いろんな技も勝手にできてしまう。止まった瞬間、男の子があらわれて、「おもしろかっただろ」と言うだけ。スケボーに乗ったことがある人にはあらわれない。
【あのよでんわボックス】
今までなかった場所に突然あらわれる電話ボックス。かかってきた電話に出ると、かかってくるはずのない懐かしい人からの電話が......。3分間話をしたら、「じゃあね」といって電話が切れるのでだいじょうぶ。懐かしい話や覚えていないころの話が聞けてよかったね。
現在、なんと32巻まで発売されている「おばけずかん」シリーズ。子どもたちの応援によって、まだまだ新しい「おばけずかん」は増えていくそうだ。これからどんなおばけが登場するのか、また映画ではどんなおばけたちが活躍するのか。本も映画も楽しみだ。
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