料理は作るより、毎日の献立を考えるのが苦痛、という方も多いのでは。昨日は肉料理だったから今日は魚がいいかな、でも鶏肉が少しだけ余っているから使おうか、でもこれだけじゃ足りないし......。加えて家族の好みや給食と被らないように、なんてことまで配慮していると、ほんとうに面倒くさい。そんな時は、あえて「ちゃんと作らなきゃ」という縛りをなくして、ラクに作ってみてはいかがだろうか。
毎日の料理への悩みを抱える人にオススメなのが、小竹貴子さんのレシピ集、『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(学研プラス)だ。料理レシピサイトを運営するクックパッドでコーポレートブランディング部本部長を務める小竹さん。個人で開催している料理教室は、「シンプルでわかりやすい」と人気だ。本書では、「料理のレパートリーが少なくて、毎日のメニューがマンネリ化してしまう」「結局いつも同じような料理になって、自分の味に飽きちゃった」といった、「あるある」な悩みに寄り添った解決レシピやアドバイスを提示してくれる。
「もっとレパートリーを増やしたいけれど、どうしたらいい?」という悩みに対するアドバイスは、「みんな、そんなにレパートリーは多くないです!」。みんなが大好きな「カレー」「肉じゃが」「から揚げ」さえおいしく作ることができれば問題がないという。
「カレー」は、具材を変えるだけで無限にレパートリーが広がる。また、「肉じゃが」はまったく同じ味つけで肉豆腐や牛丼もレパートリーになってお得だ。「から揚げ」なら、チキン南蛮や油淋鶏にアレンジもできる。
このように実践的に毎日の料理をラクにするアドバイスが満載だ。
●「とにかく頑張る」は悪
●ごはんがあるだけで幸せ
●もっと自分にやさしくていい
料理がしんどい時に必要なのは時短レシピや簡単レシピだけではない。そもそも頑張らなくて良いのだ。しんどい方はラクをしていこう。
「何を作るか考えるのが苦痛」というお悩みには、「そもそも毎日考えなくていいです」とキッパリ。2日目がおいしい豚汁や、ラタトゥイユなど、多めに作って2倍楽しむ料理のレシピを紹介している。
ほかにも、「パートナーが非協力的」という悩みには、「基本的に過度な期待をしないほうがいいです」としたうえで、パートナーが楽しめる、祭り系・探求系・おしゃれ系レシピを提案。ホットプレート焼きそばやこだわりのスパイスカレー、おしゃれなアクアパッツァなど、「作ってみたい」気持ちを刺激する料理を提案。また、「スーパーで何を買えばいいかわからない」という悩みには、「買い置きしない、たくさん買わない」ことをアドバイス。マカロニサラダ、春巻きサラダ、ひじきの煮物といった定番のお惣菜レシピを紹介している。
クックパッド「中の人」による、お悩み解決型レシピ集。頑張るあなたにポジティブに寄り添ってくれる一冊だ。
■小竹 貴子(こたけ・たかこ)さんプロフィール
クックパッド株式会社Evangelist、コーポレートブランディング部本部長。石川県金沢市生まれ。株式会社博報堂アイ・スタジオでWebディレクターを経験後、2004年有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。2006年編集部門長就任。日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」を受賞。著書に『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』(日経BP)などがある。
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