肝臓の脂肪は内臓脂肪や皮下脂肪より落としやすく、無理のない食事制限でダイエットができるという。
4月21日に発売された『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術 予約の取れないスマート外来のメソッド』（KADOKAWA）では、脂肪肝改善のプロ、尾形哲（さとし）さんによる食事術が紹介されている。
「肝臓先生」と呼ばれている肝臓外科医の尾形さん。生体肝移植の際には、肝臓に10％の脂肪があってもドナーになれないため、短期間で脂肪肝を改善する減量指導が必須だ。尾形さんが指導したドナー候補の減量成功率は100%。「食事で肝臓から脂肪を落とす」のが王道と実証されている。
尾形さんと糖尿病の専門医によって、佐久市立国保浅間総合病院に開設されたのが「スマート外来」だ。3ヵ月で6キロの減量を目標に無理なく続けられる食事術を指導し、8割もの患者がダイエットに成功している。
スマート外来では、スーパーで買える食材で、一番落としやすい肝臓から脂肪を落としていく。これまでにいろいろなダイエットに失敗してきた人でも大丈夫だ。
調理や食べ方では、上手に手を抜く方法も伝授。診察室で語りかけるかのように丁寧にやさしくメソッドが紹介されている。
尾形さんは、「減量がうまくいかないのは、医療側の責任」だという。これまで、医師、看護師、栄養士と力を合わせて指導法を磨き続けてきた。
「専門医が教える」というよりも、「専門医が励ます」。それを心がけています。このメソッドで1人でも多くの方が元気を取り戻していただけたら、これ以上の喜びはありません。
運動の時間をとることが難しい人は、簡単な食事改善から始めてみてはいかがだろうか。まず脂肪を減らしやすい肝臓から改善していくことで、モチベーションアップにもつながりそうだ。
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