死ぬまでひとりだと思ってた。小学生の娘ができた。世界が変わった。
2022年4月28日、KADOKAWAから、『父娘(おやこ)ぐらし 55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話』(渡辺電機(株))が発売された。
『父娘ぐらし 55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話』は、漫画家の渡辺電機(株)さんがメディアプラットフォーム「note」で連載していたコミックエッセイで、「noteクリエイター支援プログラム」を通じて出版が実現したという。
55歳、独身、ギャグ漫画家。このまま一生、ひとりで生きていくものだと思っていたが、2人の娘をもつ女性との結婚で生活は一変。父となり、思いもよらず小学生の娘との2人暮らしをすることに。子どもができて、目に見える街並みが、慣れ親しんだ生活が、人生が180度変わっていく。
娘との生活で経験した驚きと苦労、そして喜びを、飾ることなく本音で綴った渡辺電機(株)さん初のコミックエッセイ。noteで大反響を読んだ『55歳独身ギャグ漫画家 父子家庭はじめました』に、単行本でしか読めない描き下ろしを加えた待望の書籍化だ。
著者・渡辺電機(株)さんのコメント
この作品の構想を立ち上げてから、noteでの公開を始めるまで、そして単行本の出版に至るまで、本当に色々なことがありました。
プロットを作り始めたのは、娘のアユが小学4年生で長男が誕生した2019年の5月頃。それから1年半ほどの間は青年誌、Web媒体などに持ち込んで、手直しとボツを繰り返しの日々。これはもうWebで自主連載をし、自費で出版をするしかないと覚悟を決めたのが、2021年のお正月のことでした。
無料公開でも、サポートのシステムである程度の収益が見込めること、ターゲット層が幅広いこと、出版業界からの注目度が高いことなどを理由に、noteでの月イチ公開を決めました。誰にも催促されない、その気になればいくらでもサボれる自主連載ですが、子ども3人の育児の合間に執筆時間をやりくりする現状では、結果論ですがこの方法がベストでした。
第1回の公開直後から予想外の大反響。第2回の公開後にはWeb媒体の取材が入り、その記事の掲載で一気に注目が集まったことで、すぐに複数の方から単行本化やテレビ出演のオファーがありました。またnoteユーザーの皆さんから多くのサポートもいただきました。本当に助けられました。
ただトントン拍子に出版が決まるかと思いきや、すんなりとは行かず。子どもたちにまつわる内容だったこともあり出版に少し慎重になっていた中、noteのクリエイター支援プログラムで取り上げていただいた事でKADOKAWAから声をかけていただき、ちょうど冊分の原稿が溜まったタイミングでの単行本出版にこぎつけました。
マンガの仕事でお金をもらうようになって37年になりますが、note経由で出版に至る今回のような新しい形の仕事ができたことは、我ながら驚きです。
まだまだマンガ家を続けて行けそうです。
ありがとうございました。引き続きお世話になります!
KADOKAWA 担当編集者・山崎旬さんのコメント
KADOKAWAコミックエッセイ編集部では、エッセイ漫画を中心に作品を刊行しています。新人賞を開催する他、最近はSNSやブログなどで新しい才能のある作家と出会う機会も多く、noteのクリエイター支援プログラムでもクリエイターのリストを編集部内で定期的に共有してチェックしています。
渡辺電機(株)さんの連載『55歳独身ギャグ漫画家 父子家庭はじめました』は以前から何度か目にしたことがありましたが、支援プログラムをきっかけに改めて連載を拝読し、最新話まで読み終えると同時に書籍化を打診しました。育児漫画はコミックエッセイの代表的なジャンルのひとつですが、渡辺電機(株)さんの作品は「子どもの言動のかわいさ」「子育てにまつわる悲喜こもごも」といった育児漫画の王道的な表現を超えて、50代にして突然小学生の娘さんができた一人の男性の人生の変容が、率直かつ正直に、しかもものすごくユーモラスに描かれていて新鮮でした。
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