新川帆立さんの人気ミステリー『元彼の遺言状』シリーズに、第3弾が登場した。その名も『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)だ。第1弾の主人公、剣持麗子が今回も活躍する。
「ワンナイト」というのは、弁護士の仕事で多忙な麗子には、深夜しか謎解きをする時間がないから。麗子が夜中に眠い目をこすりながら、クライアントがもってきた難題を解決していく「睡眠不足ミステリー」だ。
都内の大手法律事務所で忙しく働く、弁護士の剣持麗子。業務の合間(主に深夜から朝まで)に、クライアントから舞い込む相談に乗る羽目になる。麗子は朝までに謎を解けるのか? 麗子が挑む事件は5つ。シリーズ初の連作短編集となった。
著者の新川さんは、「夜寝る前に一話ずつ読むと、主人公と一緒に夜更かししている気分になって楽しいかなと思い、このような構成にしました」とコメントを寄せている。麗子といっしょに、読者も睡眠不足になってしまうかも? 事件解決を見届けたあとは、弁護士の仕事に向かう麗子を送り出して、ゆっくり寝てほしい。
第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品のシリーズ第1弾『元彼の遺言状』は、綾瀬はるかさん主演・大泉洋さん共演の連続ドラマが4月11日からフジテレビ系で放送される。ドラマには『剣持麗子のワンナイト推理』収録のエピソードも一部登場するという。また時系列的には、本作は、『元彼の遺言状』と第2弾『倒産続きの彼女』の間に入る。過去2作やドラマとあわせて楽しむと、世界にどっぷりハマれそうだ。
〈著者コメント〉
●ふたたび主人公として活躍する、剣持麗子
剣持麗子の話を読みたいという読者さんの声もいただいていましたし、私もまた麗子ちゃんに会いたいと思ったので、再登場させました。別の弁護士を主人公に据えた長編の構想もあるので、今後も様々な人間を描いていきたいと思います。
●「ワンナイト推理」というアイデアのきっかけは?
弁護士の仕事が忙しい剣持麗子は、日中は謎解きをしている暇がありません。 事件に巻き込まれるなら夜中になるだろうと思い、自然と深夜の謎解きものになりました。
●舞台は眠らない街、新宿
深夜に謎解きをするなら、眠らない街・新宿を舞台にしようと考えました。 新宿界隈にどのような人間がいるかを考えたうえで、剣持麗子と面白い化学反応を起こしてくれそうな人を配置しました。
●すきま時間に気軽に読める、5つの短編
夜寝る前に一話ずつ読むと、主人公と一緒に夜更かししている気分になって楽しいかなと思い、このような構成にしました。一話が短いぶん、すきま時間にお手に取っていただきやすくなっているかと思います。
●働く大人に贈る「睡眠不足ミステリー」
「ワンナイト推理」というタイトル通り、夜中に呼び出された主人公が眠い目をこすりながら謎を解く、睡眠不足ミステリーです。時系列的には『元彼の遺言状』から『倒産続きの彼女』までの期間に起きたエピソードとなっていますので、過去二作とあわせて読むと三倍面白いですが、本作からでも楽しんでいただけると思います。
■新川帆立(しんかわ・ほたて)さんプロフィール
1991年2月生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。作家になるために「粘り強く長期戦に対応できるための食い扶持が必要」と考え弁護士になる。第19回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞し、『元彼の遺言状』で2021年デビュー。現在は作家として活動。アメリカ在住。
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