本屋大賞ほか堂々9冠に加えて、劇場アニメ化も決定し、累計130万部を突破した辻村深月さんによるベストセラー作品『かがみの孤城』が、ポプラ社から児童文庫として刊行された。
原作は2017年に刊行され、2018年本屋大賞を獲得したのを皮切りに、多くの賞を受賞し、コミカライズもされた人気作。子どもから大人まで幅広い層に愛され、累計130万部を突破、劇場アニメ化も発表された。今回は、小学生が読みやすいように、全ての漢字にふりがなをつけ、上下巻合わせて計60点の挿絵を追加した。
上巻【STORY】
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた"こころ"の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光りはじめた。輝く鏡をくぐりぬけた先にあったのは、城のような建物。そこにはオオカミの面の少女が待ち受け、似た境遇の子どもたちが集められていた。城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるというが......。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
下巻【STORY】
家に閉じこもっていた"こころ"は、部屋の鏡の向こう側にあるお城に通うようになる。そこで出会ったのは、どこか似ている子どもたち。「この子たちとなら助けあえる!」
しかし、みんなと親しくなる一方で、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。どんな願いもかなうという鍵はどこに? 誰が見つけるのか? 涙が止まらない、勇気と感動の物語!
もともと小学生読者がいたものの、文字だけで500ページを超える作品だったということもあり、ハードルが高い1冊だった。しかし、全ての漢字にふりがなを振るほか、挿絵を加え、作品世界に入り込みやすいように、「"かがみの孤城"のルール」や、お城の見取り図も掲載。登場人物同士の人間関係や、感情の揺れ動きを視覚的に理解しやすいように多くの工夫を凝らした児童書として刊行された。
下巻には、子どもたちに向けた書き下ろしメッセージも収録されている。
イラストを担当したのは、ポケモンカードゲームをはじめ、「天穂のサクナヒメ」など様々なゲームのキャラクターデザイン・イラストを手掛けてきた村山竜大さん。単行本版のイラストの雰囲気を残しつつ、子どもが親しみやすいタッチで描いた上下巻で計60点の挿絵も見どころになっている。
今回の刊行を記念し、各キャラクターが描かれたオリジナルアクリルチャーム(全8種)が抽選で400人に当たるプレゼントキャンペーンを実施。帯の応募券をはがきに貼って送るだけなので、参加してみてはいかが。
■作・辻村深月(つじむら・みづき)さんプロフィール
1980年生まれ。2004 年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞。他の著書に『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『ハケンアニメ!』 など多数。
■絵・村山竜大(むらやま・りょうた)さんプロフィール
ゲーム関連を中心にキャラクターやモンスターのデザインやイラストを手掛ける。参加作品として「天穂のサクナヒメ」「ポケモンカードゲーム」「FINAL FANTASY」「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」など。
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