3月28日発売「AERA(アエラ) 4月4日号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は、「大学が求める2大能力 読解力とデータサイエンス」。教育改革実践家として活動してきた藤原和博さんと大学教員でコメンテーターとしてもおなじみの山口真由さんによる対談と、「現代文のカリスマ」と呼ばれた予備校講師・出口汪さんのインタビューで、真の読解力の身につけ方がわかる。学部が新設されたり、必修化が進んだりと、注目が続くデータサイエンスについてもリポートしている。
読解力はいまやあらゆる世代に求められる能力だが、一朝一夕には身につかない。巻頭特集「大学が求める2大能力 読解力とデータサイエンス」の冒頭では、東京都で公立中学校初の民間人校長を務めるなど、教育改革実践家として活動してきた藤原和博さんと、信州大学特任教授でコメンテーターとしても活躍中の山口真由さんが対談。自らの体験を交えながら、真の読解力を身につける方法について意見を交わした。
長く予備校で教え「現代文のカリスマ」と称されてきた出口汪さんは、導入2年目となった大学入学共通テストについて、「どの科目でも読解力が必要とされるようになりました」と話す。「ほとんどの生徒たちは読解力ゼロです」と手厳しい出口さんいわく、「読解力の伸ばし方」の一つは、初見の文章をたくさん読むこと。なぜ「初見」なのか、そしてその他の方法とは。
読解力に加えてもう一つ、多くの大学が力を入れているのが「データサイエンス」だ。各地で学部・学科の新設が続き、必修科目として全学部の1年生にデータサイエンスを課す大学も出始めている。アエラは「素養」としてのデータサイエンスを取材したほか、データサイエンスを学べる大学の一覧も掲載している。
今号の表紙は、北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手。インタビューでは、北京五輪決勝での大逆転の舞台裏や、二刀流への挑戦について振り返っている。超大技「トリプルコーク1440」を組み込み「人類史上最高難度」とされる構成を初めて成功させた2本目で、得点が伸び悩むという不可解な事態に見舞われた平野選手。しかし3本目の前には、緊張もプレッシャーもなく、自分に自信を持っていたという。なぜそんな心境でいられたのか。その背景には、東京五輪にスケートボードで出場するなど、これまでと異なる形で過ごした五輪までの時間があった。努力を積み重ねることで夢を叶えた平野選手は、「次の夢」についても語った。
ロシアの侵攻から1ヶ月、いまも戦闘が続くウクライナ情勢についても4本の記事が掲載されている。軍事ジャーナリスト田岡俊次さんが地上戦の現実と今後の展開を読み解いているほか、前号に続き、元外務省欧亜局長の東郷和彦さんと外交ジャーナリストの手嶋龍一さんが停戦実現をテーマに対談している。米バイデン大統領を巡る米国内世論や11月の中間選挙情勢も分析。さらに、3月23日に日本の国会で行われたゼレンスキー大統領の演説についてジャーナリストの池上彰さんが寄稿している。池上さんが読み取ったものは、各国での演説で言われてきた「レトリック」ではなく、「共感力」だった。
その他、今号には以下のような記事が掲載されている。
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