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優しさとゆとりを感じさせる「気遣い」の作法。「凛とした心」を、茶道でそだてる<第6回 >

「お茶」を学ぶ人だけが知っている凛として美しい内面の磨き方

 何にも乱されず、凛として穏やか。そんな内面をつくってくれるのが、茶道だ。しんとした空間で、相手のことだけを思ってお茶を点てる。その心得と礼儀作法が、美しい心を育ててくれる。

 さらには、生活習慣・所作・コミュニケーション力・「和」の知識・健康などなど......お茶は、私たちにさまざまなよいことをもたらしてくれるのだ。

 でも、茶道ってなんだか敷居が高そう......。そんなあなたにおすすめしたいのが、『「お茶」を学ぶ人だけが知っている凛として美しい内面の磨き方』(実務教育出版)。裏千家茶道家の竹田理絵さんが、心を育てる茶道の本質を、ていねいにわかりやすく教えてくれる。

 ここでは特別に、第1章全文を11回の連載形式でご紹介する。第6回は、お菓子やお茶をいただくときの、「気遣い」の作法についてだ。

1回目から読む


(以下、本文より)

お隣りの人に「お先に」と一声かける ――気遣いの心になる

 茶道では、お菓子やお抹茶をいただく前に、まだいただいていないお隣りの方に「お先に」と一礼してから頂戴します。
 「お先に」は、「お先に頂戴します」の意味で、同席者への心配りを表します。その一言で、周りも気持ちよく過ごすことができます。

 外国のお客様がいらした際に、「お先に」の言葉と意味をお伝えすると、「とても温かい気持ちになる言葉ですね」と気に入って下さり、茶室を先に出られる際にも使ってくださることがありました。

 気遣いの一言は、茶室だけではなく、日常生活でも使うことができます。
 例えば、エレベーターのドアを開けて「お先にどうぞ」と譲る時や、別れ際の「お気をつけて」「お元気で」など、ちょっとした気遣いの言葉でほっとすることがあります。

 せわしない日々の中でちょっとした一言をかけてもらうことで、元気になることもありますよね。
 気遣いの一言がさっとかけられる人には、優しさやゆとりを感じます。少しの思いやりの言葉が、人の心をとても温かくするのです。


■竹田理絵(たけだ・りえ)さんプロフィール
 茶道家(裏千家教授)、株式会社茶禅代表取締役。
 神楽坂生まれの三代目江戸っ子。青山学院大学文学部卒業後、日本IBMに入社。日本の伝統文化の素晴らしさを伝えるため、退社後、株式会社茶禅を設立。銀座と浅草に、敷居は低いが本格的な茶道を体験できる茶室を開設する。世界30ヵ国の人々に日本の伝統文化を伝え、のべ生徒数は3万人超。また、10ヵ国以上の国々に赴き、さまざまな場所で茶道の点前を披露してきた。2017年、ブルネイ国王即位50周年時にブルネイにて茶会を披露。各国首相や大使館、官庁、VIP、一部上場企業からの信頼も厚く、お茶会を多数実施。千利休から学ぶビジネス研修は経営者が注目し、企業研修にも取り入れられている。ハーバード大学等、茶道を取り入れた教育・教養研修実績多数。初めての著書『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道』(自由国民社)は3.3万部を超えるベストセラーになった。

※画像提供:実務教育出版


 
  • 書名 「お茶」を学ぶ人だけが知っている凛として美しい内面の磨き方
  • 監修・編集・著者名竹田 理絵 著
  • 出版社名実務教育出版
  • 出版年月日2022年2月 1日
  • 定価1650円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・272ページ
  • ISBN9784788926196

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