2月10日発売の「プレジデント」(2022年3月4日号)は、「精神科、心療内科のウラ側」と題した特集を組んでいる。なぜ治らないのか? 行けばラクになるのか? うつ病など、こころの悩みを抱えている人の参考になる内容だ。
医師が教える「頼れる精神科医、危ない精神科医」の見分け方が、役に立ちそうだ。精神科医の和田秀樹さんが挙げる、良い精神科医の6つのチェックポイントはこうだ。
1 初診の診察に時間をかけてくれるか 2 自分の好き嫌い(医者との相性) 3 医者が「社会適応」を考えてくれるか 4 その医者に通って、状態が良くなっているか 5 家族から見た評価(家族も医者と話ができるか、家族から見て患者が良くなっているか) 6 「薬の出し方」について、きちんと説明があるか、調子の悪いときに変えてくれるか
このチェックポイントで不満がある場合、医者を変えればいい、とアドバイスしている。
一方、『頑張らなければ、病気は治る』などの著書がある、精神科医の樺沢紫苑さんは、「日本精神神経学会が認定する認定医か、厚生労働省が指定する精神保健指定医の資格を持っているかを確かめてから受診しましょう」と書いている。精神科出身でない精神科医もいるからだ。その上で、「家から近い病院」がベストだという。長い間通院するので、調子が悪い日もあるだろう。近くなら、急な不調にも対応できるからだ。
東京慈恵会医科大学精神医学講座准教授の舘野歩さんが、薬物療法、認知行動療法、森田療法など、精神科治療の最新ガイドについて解説している。薬だけが治療法でないことがわかる。
「職場の困った人」への取扱説明書、という記事も面白い。サイコパスの社長、ネガティブな上司、キレやすい老人客、ジコチューな部下などへの賢い対処法を知れば、心を乱されることも少なくなるだろう。
心の不調を改善するには、自己肯定感を高める7つの習慣があるという。心理カウンセラーの中島輝さんは、週1回「88歳の自分」をイメージする、否定語を肯定語に言い換える、仕事の前後にマインドフルネス、仕事の合間におやつを食べる、などの習慣を勧めている。
「おとなの発達障害」についても、詳しく紹介している。また、傷病手当金、自立支援医療など、メンタルヘルスでもらえるお金についてもまとめている。いま、こころに悩みを抱えている人は、ぜひご一読を。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?