12月10日発売の「プレジデント」(2021年12月31日号)の特集は、「まったく新しい『年収・キャリア・転職』大図鑑 あなたの給料は、安すぎる」。どうしたら、自分を高く売り込むことができるのか。賢い転職のノウハウを伝授している。
巻頭では、法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授が、70代まで第一線で稼ぐキャリア作りについて語っている。「人生100年時代」のキャリアは結果ではなく過程だという。「キャリア資本」という考えを紹介している。
なぜ海外のビジネスパーソンは何度も転職を繰り返すのか。それは新しいキャリア資本を獲得するためだ。知識やスキルなどのビジネス資本、人脈などの社会関係資本、金銭や財産などの経済資本を、生涯にわたって蓄積するように説いている。
ヘッドハンティング事業大手・ビズリーチの池野広一氏は、「採用の担当者が重視するのは再現性」だと話す。「具体的な数値や事実を挙げながら的確に自分の仕事の再現性を言語化すれば、異業種への転職も成功しやすくなり、年齢の壁もはね除けることが可能となるでしょう」。
履歴書などで検索されるキーワードで最近最も多いのは、「PdM」。プロダクトマネージャーの略だ。大企業を意味する「エンタープライズ」も上位だ。採用市場で今どういう能力やスキルが重要視されているか把握してほしい、と語っている。
年収2000万円を超えた人たちの稼ぎ方も紹介している。副業でPRのコンサルティングをしている人、テレビ局から完全歩合制の保険セールスに転職した人、45歳で農業へ転身した人などが登場している。
将来有望な業界とスキルを掛け合わせた転職を人事ジャーナリストの溝上憲文氏が勧めている。業界としては、DX・IT関連サービス、再生エネルギー、EV、医療・ライフサイエンスなど。スキルとしてはデータサイエンティスト、ITコンサルティング、事業開発、インサイドセールス、施工管理技士を挙げている。
また、ヘッドハンターが狙う50代の人間像は、こうだ。現在の会社で実直に働いている、実直でありながら堅くない印象、服装や身だしなみ、持ち物へのこだわりがある人だという。
ヘッドハンターからメールが来ても浮かれてはいけない。周囲に触れ回って閑職に飛ばされた実例を紹介している。
転職や副業を考えている人には参考になる特集だ。
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