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年収1400万円夫婦はなぜ失敗した? 「プレジデント」が「投資入門」を特集

プレジデント(2021年12月17日号)

 11月26日発売の「プレジデント」(2021年12月17日号)の特集は、「<図解>金持ち夫婦への道 投資入門」。資産運用のコツを披露している。

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「プレジデント」(2021年12月17日号)

 年代別、手元資金別の人生安心マネープランでは、以下のようにアドバイスしている。

 30代 貯金はわずかでも、「投資の最強武器」を持っている
 40代 出費かさむ世代。「余裕資金で長期運用」を心がけよ
 50代 投資額を増やせる時期。「安定運用」で確実に利益を
 60代 退職金で金持ちに。個別株より「分散投資」で守れ
 70代 貯金取り崩し突入。「元本重視の安全志向」にシフト

パワーカップルの失敗例

 5000万円の資金が1500万円に目減りした、パワーカップルの典型的な失敗例を紹介している。共働きで世帯収入は1400万円を超える。毎月投資のために20万円を支出していたが、目減りしていた。焦った夫はフェラーリを使った投資に手を出した。最後のガソリン車は3年後に1.5倍になると聞いて、3800万円で購入した。しかし、維持費に金がかかり、肝心の利回りも3%ほどにしかならないと知り、赤字を出しながら車を売却した。

 一連の行動が妻に怪しまれ、株式投資での失敗もばれた。5000万円以上あるはずの証券口座の残高は1500万円を切っていた。それが原因になり家庭内別居になった。

 投資アドバイザーの阿部隆さんは、「お金に余裕がある人はリスク許容度が大きくなることから、含み損が拡大しても我慢することができてしまう。結果的に塩漬け株になってしまうのです」と話す。株を始める前に、利益の確定ポイント、ロスカットのポイント、保存期間の3つなど、一定の売買ルールを設定することを勧めている。

 同じく、お金に余裕のある人が失敗しやすいのが信用取引だ。保証金の3.3倍までレバレッジをかけられるので、逆方向に動いた場合の損失も大きくなる。本業で成功している人こそ、自分を過信しないことが必要だ。

40代共働きなら6:4

 最近始める人が急増しているiDecoとNISAのほったらかし投資術も取り上げている。たとえば共働きの40代夫婦なら投資と預金の割合は6:4で。投資は上限までiDecoに拠出、残りをNISAにとアドバイスしている。お勧めの具体的な銘柄も紹介しているので参考になるだろう。

 このほかに、本気攻めの「米国株」教室、毎日楽しい「日本株投資ライフ」入門などの関連記事もある。2022年、日本経済は回復するという予測もあり、これから投資を始める人には心強い特集だ。

 
  • 書名 プレジデント(2021年12月17日号)
  • 出版社名プレジデント社
  • 出版年月日2021年11月26日
  • 定価780円(税込)

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