韓国エンタメの勢いが止まらない。アカデミー賞4冠を達成した映画「パラサイト 半地下の家族」、ネットフリックスで過去最高視聴率を記録したドラマ「イカゲーム」、グラミー賞に2年連続ノミネートされたBTS......まだまだある。
なぜ韓国エンタメは、世界中の人々を魅了するのか。現場はいったいどうなっているのか。
ドラゴン・ジェイさんの『韓国エンタメ業界の現場≪リアル≫ K-POPアイドル・韓国ドラマ俳優はこうして作られる』(玄光社)は、いま世界を動かしている韓国エンタメ業界を知る、必読の決定版ガイド。韓国のYES24図書で6週連続ベストセラーとなった同書の日本語翻訳版。
韓国大手総合エンターテインメント会社iHQの経営戦略本部チーム長が、韓国エンタメ産業を詳細に紹介。オーディションからトレーニング、専属契約までの流れとシステム、デビューからミュージックビデオ製作にかける費用、3大芸能事務所の楽曲制作の方法、プロデュースとマーケティング手法などを具体的な数字で収録。
ファン目線から、本書でとりわけ気になったものを抜き出してみた。これはタブーでは? というところにも斬り込んでいて興味深い。
・やはり外見は重要、しかし才能がなければあんの入っていないただのパン
・芸能人インターンコース:人柄と根気を見る
・ダイエット! 練習生たちに一番きつい誘惑
・外見のアップグレード、整形手術は必須なのか?
・俳優の練習生生活
・K-POP練習生の生活
・50億ウォンもかかるって? 中小企業の年間運用費に匹敵するアイドルグループの"誕生費用"
・不公平な契約・奴隷契約の芸能人は会社(事務所)の所有物なのか etc.
【サンプル】
「記されているのは、スターの原石がもつ『才能』の見極め方から、アーティストをバズらせる技法、さらにはスタイリストの人件費(!)や契約書のサンプルまるごと(!!)まで、エンタメ業界のディープな現実。(中略)『推しビジネス』にかかわる日本の芸能関係者、コンテンツ制作関係者、そして世界をターゲットとしたマーケティングビジネスにかかわる人たち必携の虎の巻。さらに、韓国の芸能界にチャレンジしたいと考えている若者たちにとっては、夢に向かって背中を押す一冊ともいえるだろう」
(翻訳家・ライターの桑畑優香さん)
まさにタイトルどおり、「韓国エンタメ業界の現場≪リアル≫」がここにある。憧れのK-POPアイドル・韓国ドラマ俳優。作品を観て聴いて堪能しているけれど、もっとディープに知りたい......! そんなあなたにおすすめの1冊。
■目次
スター、彼らが文化資本であり、ソフト・パワーの根源
チョー・ヨンピルからBIGBANG、EXO、BTSまで:韓国歌謡市場の変遷史
K-POP業界の循環構造
俳優マネージメントプロダクションの役割
芸能人志願生200万人の時代! スターになるまで
本格的な練習生生活の始まり
音盤制作プロセス:成功の鍵は作曲家・プロデューサーの力量
多様化された芸能プロダクションのマーケティング技法
マーケティングプロセス
新人グループデビューと新曲発表の費用
トップ歌手になったあとに訪れる変化
芸能人のマネージメント
韓国マネージメントシステムの問題点
ハリウッドエイジェンシーシステムと韓国のマネージメントシステムの違い
日本のマネージメントシステム
韓国の芸能マネージメント産業が進むべき道
芸能マネージャーとは
エンターテインメント産業の職種
【付帯資料】芸能人の心掛け/大衆文化芸術分野 練習生 標準契約書/青少年大衆文化芸術人標準付属合意書
■ドラゴン・ジェイさんプロフィール
iHQ経営戦略本部チーム長、テレビドラマシリーズ・エグゼクティブプロデューサー。証券会社でエンターテインメント産業担当アナリストとして働き、経済紙『毎日経済』『韓国経済』のエンターテインメント部門でベストアナリストとして活躍していたが、突如、好調だったアナリストを辞めて「芸能界を一から学びたい」とロードマネージャーの仕事を始めた。歌手ホン・ジニョンのマネージャーや、当時有名だったオーディション番組の受賞者らを集めて作った新人アイドルグループの育成などを担当する。また、映画製作会社の製作部長を務めながら国内エンタメ産業の様々な現場を経験してきた。現職のほか、ランニング・スプーンズ、タルイング、ファストキャンパスなどのエンタメ産業分析の講師を務めるほか、サムソン資産運用、国民年金、海外コンサルティングファームなど国内外の機関投資家を対象に、エンタメ産業に関するセミナーを多数開催している。
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