家庭料理のカリスマ・栗原はるみさんを母に持ち、自身も同じ道に進んだ栗原心平さん。2019年に他界した父の玲児さんは食通として知られ、姉の友さんも料理家として活躍している。心平さんの料理番組を見ていると、あたたかな家庭で、おいしいものを食べて育ったんだろうな、と勝手に想像してしまう。
そんな心平さんが、新刊『栗原家のごはん 祖母から母に、母から僕に、そして僕から息子へ』(大和書房)で、「栗原家の味」について、はじめて語った。
小学校2年生のころから台所に立っていたという心平さん。「ガッツリレシピ」の印象があるが、背景にはしみじみとおいしい家庭料理のレシピや哲学が色濃く反映されているという。本書では、祖母、母、父から受け継いだ栗原家伝統のレシピなど、世代を超えて作りたい家庭料理がエッセイとともに綴られている。
心平さんが「物心ついたときには、すでに好物だった」という麻婆豆腐や豆腐の胡麻汁(渋い!)、茄子と鯵のつみれ汁(イワシじゃなくて...?)、鮭の南蛮漬けなど、一見、地味だが、栗原家のこだわりがつまった、まぎれもない「家族の味」が紹介されている。
また、息子さんの好物の煮込みハンバーグやカレー、毎日のおかずからおもてなしレシピまで、「今のわが家」の定番料理も。
奇をてらったりプロセスが複雑すぎたりするレシピではなく、ほんのひと手間加えるだけで、いつもの料理がこんなにもおいしくなる。そんな味づくりを目指して考案された、レシピの数々。なんてことのないいつもの「家ごはん」をおいしくするレシピが紹介されている。
内容は、以下の通り。
「物心ついたときには、すでに好物でした」
◎母のレシピ ◎父のレシピ ◎祖母のレシピ
麻婆春雨/豆腐の胡麻汁/茄子と鯵のつみれ汁/鮭の南蛮漬け/肉団子とトロトロ白菜の鍋......etc
「今のわが家の定番ばかりです」
◎いつものレシピ ◎おもてなしレシピ ◎息子の好物
まるから揚げ/レモンシーザーサラダ/息子の好きな煮込みハンバーグ/大喜びカレー/栗原家のおでん......etc
母のはるみさんのレシピもそうだが、心平さんのレシピも、「その通りに作れば絶対においしい」ものばかり。栗原家には、おいしいもの好き、料理好きのDNAが流れているに違いない。そう感じさせる、ほっこり温かい気持ちになれるレシピ集。
■栗原 心平さんプロフィール
株式会社ゆとりの空間 代表取締役社長。会社の経営に携わる一方、幼い頃から得意だった料理の腕を活かし、料理家としてテレビや雑誌などを中心に活躍。『栗原心平のこべんとう』(山と溪谷社)、『おいしい酒肴は白飯にも合う。』(平凡社)、『栗原心平のごちそうキャンプ』(小学館)など著書多数。2021年8月より小中学生を対象としたアーカイブ動画視聴型オンライン料理教室「ごちそうさまクッキングスクール」を開講。料理家 栗原はるみの長男。
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